ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

怪獣図解入門とドラえもん、ジョジョ 「データベース」の子ども文化

切通理作氏の著書で「怪獣少年の復讐」という本があり、ときどき読み返している。特撮関係者へのインタビューを一冊の本にまとめたもので、第2期ウルトラシリーズ、1970年代の特撮・子ども文化に興味ある方には、なかなか面白い本である。 同書の4章で…

「絵本」としてのウルトラマンタロウ

(ジョジョに殆ど関係のない話題ですみません。円谷特撮、ウルトラマンタロウを視聴した感想の記事です) ウルトラマンタロウ DVDボックスを購入し、1年近くかけて全53話を視聴した。 ウルトラマンシリーズを視聴するのは「老後の楽しみ」で、各シリーズ…

「貧弱!」「貧弱ゥ!」 ディオの叫びと「学問のすすめ」

ジョナサン・ジョースターは1868年、明治元年の生まれである。 「荒木飛呂彦の漫画術」p92によれば、ジョナサンとディオの1部は1888年、ジョセフの2部が1938年、そして第3部が1988年の話と、50年刻みで100年の時を駆ける3部作が…

ジョジョリオン 2017年11月号の感想、今後の先読み

ウルトラジャンプ 2017年11月号、ジョジョリオンの最新話を読んだ。岩人間・岩ペットとの決着、プアートムが出てきたところまでの話で、今後の伏線がいろいろと張られた話だった。 ドロミテ、アーバンゲリラとソラティド、プアートムと明らかに「異形…

ジョジョ展を観て、泉パークタウンを訪ねた旅の顛末

1991年頃、宅八郎が「さんまのまんま」に出演したときに、「承太郎がポケットに手を入れてたたずむ、キャッチフレーズグランプリのTシャツ」を着ていた。(ジョジョ24巻の表紙になっている、承太郎の背後にドジャーーンとかハートマークとか、いろんな…

ジョジョ6部→7部・8部へと通底するテーマ 「自然に帰れ」と2011年問題

ジョジョシリーズを続けて読んできた方であれば、6部ラストの大きな「断絶」、7部以降への「転回」について、ひとこと語らずにはいられないものだと思う。6部のラストが謎めいた解釈を残していることもあるし、キャラクターや舞台設定に没入するタイプの…

ジョジョのイメージが目に浮かぶ洋楽 (作成中)

素人の覚書で恐縮ですが、ジョジョのマンガのイメージと、音楽(洋楽)のイメージが結びつくことがあります。作成中のメモ書きです。●カーティスメイフィールドの「スーパーフライ」 アルバムタイトル曲のスーパーフライを聴くと、ジョジョの表紙絵、カラー…

私の好きな作家たち

(ジョジョとはあまり、直接的に繋がらない話題ですみません。自分自身の趣味嗜好を整理するためのメモ書きです)私の好きな作家たち ということで、マンガ家ではジョジョの荒木先生、鳥山明先生、水島新司、望月ミネタロウ、手塚治虫。文章を書く作家さんで…

「もう中学生」のリアリティ

5月の休日 子供たちの遊びの付き添いで、公園に行くことがあった。地域のお祭りをやったりしていて、多くの子供たちで賑わっていた。ボルダリングよろしく5mくらいの石壁を登る子供がいて、滑落しないか、見ていてハラハラした。小学生から幼稚園くらいの…

空想特撮シリーズと、クラフトワーク

ジョジョ5部に登場するカプリ島を、10年ほど前に訪れたことがある。風光明媚で夢のような青空が広がっていたが、(最近 カフェで立ち読みした本によると)カプリ島は同性愛の聖地でもあったらしく、皇帝やお金持ちが愛人を囲みたくなるのも頷けるような、…

人生の裏通り

「東スポ裏通り」のようなタイトルであるが、「街頭 淫タビュー」や「ボッ起ン画像」のようなエロい情報をまとめた記事ではありません。個人的に思うところ、人生の裏通り的な事柄の箇条書きです。(最後のほうで、ジョジョにも触れています)・XTC Oranges …

東方定助は復活する

ジョジョリオンの連載 ダモカンの過去編が始まった辺りから、ウルトラジャンプをだいたい毎月買って読む習慣になっている。月間でも週間でも、連載1回ごとに「引き」があって、次回の展開を想像する楽しみがあることは同じだ。連載の合間を待つことはじれっ…

「人生をいじくり回してはいけない」 水木しげるの背後霊と、ジョジョのスタンド使いたち

水木しげる先生のエッセイ「人生をいじくり回してはいけない」を読んだ。税務署や世間の冷たい仕打ちに心が折れて、クジけていたときに手にとったのだが、南伸坊デザインのゆるい表紙につられて手にとった、水木さんのエッセイはとても面白く興味深いものだ…

ジョジョを野球選手に例える 8部編 (作成中)

ジョジョを野球選手に例える 8部、ジョジョリオン編。ただし、ジョジョリオンはまだ連載中で物語のかたち・イメージが固まりきっていないため、あくまで「作成中」の扱いです。2014年~最近にかけて、オリックス・バファローズに注目してプロ野球を観る…

「ジャンプ流 荒木飛呂彦」の発売によせて、当ブログの記事を解題します。

2017年のお正月に、「ジャンプ流 荒木飛呂彦」が発売された。荒木先生の仕事場の様子や、マンガを描くときの詳細な様子が動画で紹介されていて、記録映像としてとても興味深い。自分は一度、「岸部露伴は動かない ルーブル編」の原画展を見に行ったこと…

ジョジョリオン14巻の感想 「金」と「病気」で語る現代社会

ジョジョリオン 14巻とウルトラジャンプ 1月号(60話の掲載号)を、買って読んだ。ジョジョリオン 60話は、ゾンビ化した少年とおばさんが定助に襲い掛かってくる話で、ゾンビがあげる奇声、何種類あるのかと思うほどのバリエーションの豊富さがいい感…

ジョジョリオン 59話の感想(メモ書き)

ウルトラジャンプ11月号掲載のジョジョリオン 59話、極簡単なメモ書きの感想です。「池の辺に住む男 ①」というタイトルの話で、神社のほとりに住む四肢欠損の男、岩人間の長老格の男(?)が登場した。一目見た時、「乙武さん」がジョジョに現れたと思っ…

見えないものを可視化する  手塚治虫の「アラバスタ―」、「マンガの描き方」

「荒木飛呂彦の漫画術」に、絵とは何か、荒木先生が自説を述べるくだりがある。 ここで改めて、絵とは何か、という話をしたいと思います。 絵の本質的な役割は、見えないものを可視化して伝えることだ、と考えています。 描き手はいったい何を伝えたいのか、…

The Rainbow Children 40歳の節目に抱いた、極個人的な感想

(下記 ジョジョとは殆ど関係のない記事となり、申し訳ありません。プリンスのThe Rainbow Childrenを中心に、自らの思うところを述べた極個人的な記事です)今年の夏 めでたく40歳を迎えることができた。40歳という年齢は人生の折り返し地点を過ぎてお…

1890年 スティール・ボール・ラン 記者会見

最近、仕事と趣味を兼ねて、にわかに世界史を勉強し出している。宮崎正勝「スーパービジュアル版 早わかり世界史」という本が、最初に読んで面白かった本で、暗記事項の詰め込みだと思い込んでいた世界史から、「理解して、歴史の動きを捉える」面白さに目覚…

ジョジョリオン55話の感想、予想  漫画ゴラク・サンデーへの追慕

ジョジョリオン 55話、ダモカンと決着し、東方花都が登場するまでの話を読んだ。ダモカンとの戦いはスカッとする決着で、ゲスがゲスらしく振舞い、キッチリやっつけられるのがスカッとする。ダモカンが頭を貫かれて「ぺぎゃ」と呟いたり、双子の頭に木の枝…

ギーガーの「エイリアン」と、ジョジョのスタンドたち

「ブックオブエイリアン(the book of alien)」という本があり、映画「エイリアン」のさまざまなデザイン画、創作の裏話が掲載されている。メビウスによる宇宙服のデザイン画があり、一目で観て分かる素晴らしさですが、最も目を引くのは、H・R・ギーガーに…

ジョジョで後付け設定が追加され、矛盾が生まれるのはなぜか?

ジョジョを読んでいると、後付け設定が追加され、矛盾が生じることがたびたびある。有名なところでは、1部連載時 (ジャンプ誌上で)ツェペリさんの死に際で「自分には家族が居なかった」ことが語られたが、2部になって、孫のシーザーが登場する展開となり…

「プリンスのこの曲が、ジョジョのこの部分に影響を与えたんじゃないか?」 

ミュージシャンのプリンスが亡くなり、寂しい気持ちではあるが、生前に製作された楽曲が数多あり、ipod プリンスのプレイリストを、たびたび聴き返して楽しんでいる。プリンスとジョジョ、両者の作品をご存知の方には自明の事柄であるが、ジョジョ(荒木飛呂…

Wherever U go, whatever U do  プリンスの死去を悼む

4月21日 夏目房之介の「ドラゴンボール試論」(「マンガの深読み、大人読み」に収録)を読み、ペンギン村以来の鳥山明ファンが確かにいることに胸を熱くした後、同日の夕方 事情があり、仕事/生計に関わる大きな取引を急遽 手配した。(普段からインター…

ジョジョリオン53話 過去編が完結し、「無かったことにされるだろう伏線」を整理する

ジョジョリオン 53話、ジョセフミと吉良が壁の目で一体化するまでの話を読んだ。過去編の展開はとても面白く、2人の友情と信頼、経済ヤクザたるダモカンの迫力に恐々としながら引き込まれて読んだのだが、コミックス1巻~11巻まで描かれたエピソード、…

フェヒナーの法則と、不易流行

理数系の新書本を、雑学+中高科目の復習として、ときどき読み返すことがある。京極一樹 著「中学・高校数学のほんとうの使い道」という本があり、なるほどと思わされる一節があった。 「人間の感覚は刺激の対数に比例する。これをフェヒナーの法則という。…

「時よ止まれ、おまえは美しい」  /  ジョジョ7部・8部で描かれつつある、新境地について

ジョジョ3部 DIOに、「ザ・ワールド 時よ止まれ!」という決めゼリフがある。DIO(ディオ・ブランドー)は石仮面を被って人間を超えた吸血鬼となり、さらにスタンドを身に付けて、肉体・精神ともに「ブッチギリで、人間を超えた存在」になった。世界の全て…

ジョジョリオン52話 「信頼」 の感想

ウルトラジャンプ 50話の掲載号からは毎月買って、最新話を逐一読んでいる。ジョジョリオンの12巻も発売日に買って、あわせて読んで、ダモカン登場以来のテンションの高まりに面白く読んでいるところである。カレラ登場時のエピソードであったり、1巻か…

ジョジョとドラクエ 三部作の凄みを語る

ドラゴンクエスト2に続き、ドラゴンクエスト1、ドラゴンクエスト3をクリアするまで遊んだ。「ジョジョとゲーム」というカテゴリで、たびたびドラクエに触れてきたのですが、ジョジョとドラクエは、三部作で一つのサーガが完結するという共通点があるし、…