ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

ジョジョのルーツを探る

ジョジョ展を観て、泉パークタウンを訪ねた旅の顛末

1991年頃、宅八郎が「さんまのまんま」に出演したときに、「承太郎がポケットに手を入れてたたずむ、キャッチフレーズグランプリのTシャツ」を着ていた。(ジョジョ24巻の表紙になっている、承太郎の背後にドジャーーンとかハートマークとか、いろんな…

「人生をいじくり回してはいけない」 水木しげるの背後霊と、ジョジョのスタンド使いたち

水木しげる先生のエッセイ「人生をいじくり回してはいけない」を読んだ。税務署や世間の冷たい仕打ちに心が折れて、クジけていたときに手にとったのだが、南伸坊デザインのゆるい表紙につられて手にとった、水木さんのエッセイはとても面白く興味深いものだ…

見えないものを可視化する  手塚治虫の「アラバスタ―」、「マンガの描き方」

「荒木飛呂彦の漫画術」に、絵とは何か、荒木先生が自説を述べるくだりがある。 ここで改めて、絵とは何か、という話をしたいと思います。 絵の本質的な役割は、見えないものを可視化して伝えることだ、と考えています。 描き手はいったい何を伝えたいのか、…

ギーガーの「エイリアン」と、ジョジョのスタンドたち

「ブックオブエイリアン(the book of alien)」という本があり、映画「エイリアン」のさまざまなデザイン画、創作の裏話が掲載されている。メビウスによる宇宙服のデザイン画があり、一目で観て分かる素晴らしさですが、最も目を引くのは、H・R・ギーガーに…

「時よ止まれ、おまえは美しい」  /  ジョジョ7部・8部で描かれつつある、新境地について

ジョジョ3部 DIOに、「ザ・ワールド 時よ止まれ!」という決めゼリフがある。DIO(ディオ・ブランドー)は石仮面を被って人間を超えた吸血鬼となり、さらにスタンドを身に付けて、肉体・精神ともに「ブッチギリで、人間を超えた存在」になった。世界の全て…

デヴィッド・ボウイとプリンス

「ジョジョ立ち」と呼ばれる、いわゆるジョジョ的なポージング。中性的とも評される、男の色気を醸し出すヴィジュアルイメージ。荒木先生の発言によれば、それらのルーツは様々で、ルネサンス・バロックの大理石彫刻、アントニオロペスのファッションイラス…

複眼の映像ーー私と黒澤明

橋本忍氏の著書「複眼と映像ーー私と黒澤明」の記事です。ただし、私は黒澤明監督の映画を「七人の侍」「わが青春に悔いなし」しか観たことが無く、しかも「わが青春~」は祖父の家にあったホームビデオを借りてたまたま観ただけという、全くのニワカです。…

「幻の湖」 失敗の研究

(本記事は、ほぼ全くジョジョと関係がなく、すみません。荒木先生の生まれた日本、同じ国の先輩作家・橋本忍の「幻の湖」についての記事です。)橋本忍 原作・脚本・監督の映画「幻の湖」を観た。近所のお店でレンタルできないので、2000円弱のDVDを…

イーストウッドの「ダーティーハリー」

遅まきながら、クリント・イーストウッド主演「ダーティーハリー」を観た。「悪は倒すのは悪」という記事の末尾で引用させていただいた通り、イーストウッドのダーティーハリーは、承太郎をはじめ、荒木作品のヒーローの原像となっているとのこと。承太郎は…

「ウラのウラはオモテ」  XTCが体現する、イギリス的価値観

ジョジョ、荒木作品の根底にあると思われる「ブラックユーモア」、「イギリス的価値観(English Settlement)」についての断片的なメモです。ジョジョと、その周辺にある諸作品(極個人的な意味で、自分の経験・感性の中で、近しい位置にある諸作品)を語る…

豊饒の海 解題(あるいは個人的感想文の続き)

豊饒の海の解題、あるいは個人的感想文の続きです。豊饒の海というタイトルは月面の盆地「月の海」のことで、何も無い、生命体も存在しない大きな穴ぼこが太陽の光を受け、青く光り輝くという意味で、「豊かの海(豊饒の海)」という名前が与えられている。…

豊饒の海 幻の第五巻と、ジョジョの奇妙な冒険

年に1度のキャンプを終えて、楽しい旅行から自宅に帰った日の夜、三島由紀夫の生首写真を閲覧していた自分がいた。三島由紀夫と横尾忠則、美輪明宏のことなどがつらつらと心に浮かび、軍服を着た自決事件のことが頭に浮かんだので、google検索した所、生首…

「ハリーの災難」 淀川長治がジョジョを語れば

ヒッチコック監督の映画「裏窓」「ハリーの災難」を観た。グレースケリーとシャーリーマクレーンを観たいと思ってこの2本を選んだのだが、シャーリーマクレーンのような女優は昔からいたのだなあと感心し、グレースケリーは写真だけの方がいいという感じだ…

「面白ければ、それでいい」  ヒッチコック・トリュフォーの映画術

前回のブログ記事を書いた後、4本の映画を観た。「ジョーズ」「北北西に進路を取れ」「めまい」「鳥」そして、いかにもニワカ的な行動で恐縮ですが、ヒッチコックとトリュフォーの対談「映画術」を(自分が観た映画の箇所を中心に)読みました。(今更なが…

バースデープレゼントとしての「悪魔のいけにえ」、 「サイコ」のノーマンと吉良吉影

ここ数日 本ブログを連日更新しているのは、お盆の頃に観たホラー映画の影響が大きい。お盆前後で時間が出来たときに、自分の誕生祝い(8月生まれ)の代わりに面白そうなのを観るかというつもりで、荒木先生の新書をガイドブックに、1枚108円で次々にD…

「キャリー」 友達を見つけられなかったスタンド使い

1970年代末 デビュー前の荒木先生は、 スターウォーズの素晴らしさを認めつつも、それよりも更に、キャリーに深く感動していたという。荒木先生の新書を読んで、たびたびキャリーが挙げられるので、この週末にDVDを借りて、はじめて観ることができました…

「悪を倒すのは悪」  魔少年ビーティーからジョジョに、通底するテーマ

(前回 108本目の記事で「当ブログは完」と書いたのですが、 その後 いくつか、ネットに書き残したいジョジョの記事(情報)が出てきました。 ジョジョのルーツを探る、いくつかの記事です。 仗助と億康が弁当を持ちながら言い放ったように、 「人間の考…