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ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

ジョジョ全体

人生の裏通り

「東スポ裏通り」のようなタイトルであるが、「街頭 淫タビュー」や「ボッ起ン画像」のようなエロい情報をまとめた記事ではありません。個人的に思うところ、人生の裏通り的な事柄の箇条書きです。(最後のほうで、ジョジョにも触れています)・XTC Oranges …

「人生をいじくり回してはいけない」 水木しげるの背後霊と、ジョジョのスタンド使いたち

水木しげる先生のエッセイ「人生をいじくり回してはいけない」を読んだ。税務署や世間の冷たい仕打ちに心が折れて、クジけていたときに手にとったのだが、南伸坊デザインのゆるい表紙につられて手にとった、水木さんのエッセイはとても面白く興味深いものだ…

ジョジョで後付け設定が追加され、矛盾が生まれるのはなぜか?

ジョジョを読んでいると、後付け設定が追加され、矛盾が生じることがたびたびある。有名なところでは、1部連載時 (ジャンプ誌上で)ツェペリさんの死に際で「自分には家族が居なかった」ことが語られたが、2部になって、孫のシーザーが登場する展開となり…

フェヒナーの法則と、不易流行

理数系の新書本を、雑学+中高科目の復習として、ときどき読み返すことがある。京極一樹 著「中学・高校数学のほんとうの使い道」という本があり、なるほどと思わされる一節があった。 「人間の感覚は刺激の対数に比例する。これをフェヒナーの法則という。…

「時よ止まれ、おまえは美しい」  /  ジョジョ7部・8部で描かれつつある、新境地について

ジョジョ3部 DIOに、「ザ・ワールド 時よ止まれ!」という決めゼリフがある。DIO(ディオ・ブランドー)は石仮面を被って人間を超えた吸血鬼となり、さらにスタンドを身に付けて、肉体・精神ともに「ブッチギリで、人間を超えた存在」になった。世界の全て…

ジョジョとドラクエ 三部作の凄みを語る

ドラゴンクエスト2に続き、ドラゴンクエスト1、ドラゴンクエスト3をクリアするまで遊んだ。「ジョジョとゲーム」というカテゴリで、たびたびドラクエに触れてきたのですが、ジョジョとドラクエは、三部作で一つのサーガが完結するという共通点があるし、…

マンガの基本4大構造から探る、ゲームの面白さと独自性

「荒木飛呂彦の漫画術」によれば、マンガには「基本となる4つの構造」があり、重要な順に、キャラクター、ストーリー、世界観、テーマ 4つの要素が存在する。これらは互いに影響を及ぼし合って存在し、これらを増幅し統括するのが絵とセリフである。マンガ…

「総員玉砕せよ!」 女郎の歌と、生きるための戦い

水木しげるの「総員玉砕せよ!」を読んだ。ペーソスあふれる太平洋戦記で、作者によれば90%が実話であり、かつ、自身がいちばん気にいっている作品であるという。登場人物が急に出てきて死んだり、妙にリアルな似顔の登場人物が出てきて、おそらく、実際…

荒木飛呂彦の漫画術

荒木飛呂彦の漫画術について。 本ブログを閲覧される方(=ジョジョ、荒木先生の漫画に興味のある方)は、必見の本だと思います。 荒木飛呂彦自らが、どのようにして漫画を造り出してきたのか、 そのノウハウが詳細に解説されています。 漫画制作における「…

黒歴史を照らす、理性の光

「黒歴史」という言葉がある。元々はアニメ用語らしいのだが、「思い返すと恥ずかしい過去」「黒く塗りつぶして封印したい、過去の出来事」みたいな意味で使われている。黒歴史と言われて、自分にもいくつか思い当たる節があり、過去を抹殺してしまいたい、…

大・どんでん返し!

今は昔、とんねるずが20代で最も勢いのあった頃、石橋が「大・どんでん返し!」とよく叫んでいた。ねるとん紅鯨団で、男が手を挙げて告白しようとするときに、別の男が手を挙げて割り込んできたときとかに、石橋の「大・どんでん返し!」がカットインして…

ジョジョの奇妙な珍百景

前回の記事で、このブログの記事が累計100本を数えることになった。今回の記事は101本目で、キリが良い数字が並ぶのは縁起がよいことだと思う。100つながりということで、自分のお気に入りテレビ番組の一つに、「ナニコレ珍百景」がある。ジョジョ…

メディアはメッセージである

メディア論の古典 マクルーハンが述べた言葉に、「メディアはメッセージである」というものがある。メディアが伝えるコンテンツ(内容物、情報、著者の主張etc)だけに目を向けるのではなく、コンテンツを内包するメディア(媒体、外殻、プラットフォーム、…

メジャーでマイナーをやれ  椛島編集と橋本治

ジョジョベラーか何かのインタビューで、ジョジョ連載当初(または連載準備期間?)に、椛島編集が荒木飛呂彦を励ました言葉がある。「マイナー誌でマイナーなことをやっても普通でしょ。それは面白くない」「メジャー誌でマイナーなことをやるから面白いん…

「後付け」は良いことなのか、悪いことなのか

マンガの感想を語るとき、「後付けの設定」「後付けのお話」は良いことなのか、悪いことなのか 議論になることがある。例えばジョジョ1部でツェペリさんは天涯孤独を謳っていたのに、2部になってシーザーが出てきたこと、4部でジョセフに隠し子がいたこと…

ジョジョを好きな有名人(作成中)

ジョジョを好きな有名人(作成中。思い出し次第、追加していく) 主に、89年~90年代に、さまざまな媒体で発見した事例。 2000年代以降 ジョジョがTVやネットに取り上げられて以降の有名人は省く。(自分が、それらの媒体をチェックしていないため…

前向きに冒険すべし

(ごく個人的なメモ、年始の書初めのようなものです。客観性が無い点はすみません) 遅まきながら(?)はてな 近藤ご夫婦の離婚と近況について知った。また、糸柳、malaさんなど、はてな近辺で働き話題を起こした人たちの近況を5年ぶりくらいに知った。 (…

ジョジョは、なぜ気持ち悪いのか?

ジョジョをめぐる様々な感想を読んでいると、「絵が気持ち悪いので、読みたくない」「生理的に気持ち悪くて敬遠していた(でも、一度読んでみると面白かった)」というような感想を散見する。岸部露伴のもとに届けられたファンレターでも「気持ち悪いよ、ア…

帰納法と演繹法

ジョジョリオンを読んでいると、連載1回ごと、エピソード1つごとに描写や設定が食い違ってきて、物語に入り込めなくなってしまうと以前のブログで書いた。ジョジョリオンの場合、謎解きのミステリーが主眼の物語であるため、これらの謎が食い違ってきてし…

理想の科学者像

ジョジョと関係ない話題で恐縮ですが、STAP細胞 技術開発の行く末に興味がある。自分は分子生物学者でもなく、専門外の事柄に判断を下すことはできないけど、バカンティ教授、小保方さんらの発想・研究が実を結ぶのか、再現性あるものとして確立されてい…

ジョジョ9部の予想 老人の心境を描く物語

2004年 SBRの連載が始まった頃、荒木先生のインタビューで「ジョジョは、9部まで構想がある」との発言があった。スターウォーズのようなサーガではなく、テーマもストーリーも全然違う形で、7,8,9部の物語は展開していく とのことだった。20…

戦いの駆け引き

ジョジョにおける、戦いの駆け引きについて。荒木飛呂彦作品のルーツを探ると、古くは武装ポーカー、魔少年ビーティーの時代から、戦いの駆け引きが描かれている。トリック・手品による駆け引きが多く、ビーティーからジョセフに、その系譜が受け継がれてい…

ジョジョの「形式」と「内容」

「荒木飛呂彦論」というタイトルで、評論家の加藤某氏がジョジョを評論するという本が出ている。評論の中身に積極的に取り上げるべき所は無かったのだけど、ジョジョという作品の「形式と内容」を分析し、その魅力を解明していきたいーーというような一節が…

競争を勝ち抜くためのヒント

競争を勝ち抜くためのヒント。競合に勝つ、自分に勝つためのヒント。 ジョジョおよび荒木先生インタビューからの抜書き・意訳。 作者インタビュー等から。 人気取りに走ってはいけない。アンケート結果とかが気になり出すと、自分の書きたいものが分からなく…

手作りの魅力

荒木先生がストーンオーシャン単行本のコメントで、トマト栽培になぞらえて「マンガの手作りの魅力、クセを失くしてしまうことの怖さ」を綴っていたことがある。 5部連載時 90年代後半にはパソコン・CGの導入に否定的で、マンガは手作りだからねえ…と述べ…

父親不在によるドラマ

ジョジョのドラマを概観していると、 父と子のドラマ、なかんずく父親不在によるドラマが、キャラクターの人格形成に寄与していることに気付く。 1部 ジョナサンとジョージ1世、ディオを交えた家督相続のドラマ。 2部 父親母親が不在で生まれ育ったジョセ…

映画の達人

荒木飛呂彦 著、2冊の映画評論本「ホラー映画論」「映画の掟」が出版されている。 ジョジョ製作の舞台裏を覗くような内容になっていて、映画からいかに作者が影響を受け、学び、マンガを描く肥やしにしていったか垣間見える内容になっている。 文章や内容そ…

理想のベストナイン 増補改定

理想のベストナイン 増補改定。 シーズン144試合の成績を付与してみた。 1番センター ジョルノ .300 10HR 2番セカンド ジョニィ .272 5HR 3番サード 承太郎 .320 40HR 4番キャッチャー ジョウスケ .280 28HR 5番ファースト ジョナサン .260 42HR 6番レ…

「遊び」の生命

岸部露伴は動かないの短編集が、ちかく発売される。 最近の「動かない」には、後姿だけのジョウスケや、億泰康一が出てきて4部杜王町を彷彿させ懐かしいシーンがある。 手塚治虫のスターシステムにならって、あるいは映画の特別出演のように、かつてのキャ…

ジョジョをリアルタイムで読んだ記録

ジョジョをリアルタイムで読んだ記録。ごく個人的な記録です。徐々に遡る、荒木作品との出会いはバオー来訪者が最初。兄が買っていた少年ジャンプで読んでいた。初回掲載前の予告(バオーが正面向いて吠えるカット)と、最終回の見開き表紙を覚えている。次…

スタープラチナの肩パッド

ジョジョベラー スタンドブックからの話題。 荒木先生によるコメントで、スタープラチナの肩パッドについて語られている。 曰く、肩パッドの渦巻き模様は「北斗の拳」に影響を受けているが、波紋や無限を表現・象徴したものであるらしい。 1・2部の波紋→3…

理想のベストナイン

いちばん好きな野球選手、カープの前田智徳がついに引退した。カープの前田を意識して見出したのは96年以降で、94年以前からも巨人戦での鋭いヒットなど気になってはいた。週べに載っていた畑田国男の巻末コラム(炎に包まれた鬼神のような、前田のイラ…

ゴージャスな精神

ちいさこべえ2巻が発売されており、読んだ。以前にも触れたが、お茶の間と東京怪童 作者の前作を突き詰めて発展させたような漫画だ。 派手な事件が起きるわけでなく、描写も淡々としているが、間がよく、時間と空間に風が流れているかんじがする。 ジョジョ…

人生の3ステップ

ジョジョベラー限定版が、ぶじ手元に届いた。荒木先生と椛島編集の対談、巻末の作者インタビュー、井藤編集の記事を読んだ限りだが、2万円ぶんの価値はあったと思う。ありがたいことだった。ジョジョベラーの中で、スティールボールランが「輪廻、再生、無…

人生の伴走者

ジョジョの読者、ファンとされる人は沢山いて、いろんな人の感想や意見を読むのは楽しい。 ファンの中には、荒木先生と会ったことがあるとか、直筆のサインや年賀状を頂いたとかで、ずいぶん感激し、意気揚々とされていることもあるようだ。自分にはそんなき…

能動的に読む

堀井雄二さんの「虹色ディップスイッチ」という本を読む機会を得た。ドラゴンクエスト1~4をデザイン・製作していた頃に書かれたエッセイをまとめたもので、巻末のゲームクリエイターとのインタビューも興味深い。「ぬお~~、○○だぜっ!」と燃える煽りが…

旅と故郷

先のエントリーで触れていた、保守と革新という概念は、「旅と故郷」という物語の黄金律に当てはまる。 主人公が故郷を旅立ち、異国を旅することで成長し、以前とは違う自分となり故郷に帰る。 主人公は故郷に留まったままではダメで旅に出る必要があり、か…

理想と現実

7部SBRから、連載の舞台が少年誌から青年誌に変わった。正確には、2nd stage、遺体争奪戦の始まる所からウルトラジャンプでの連載に切り替わった。 作者がどこまで連載誌の切り替えを意識したのかは分からない(本人じゃないので)が、SBRという物語の風合…

死の恐怖を乗り越える  荒木先生のホラー映画論

荒木先生「ホラー映画論」を、発売時以来 読み返してみる。 ホラー映画を見る目的は、創作上の勉強に加えて、 死や暴力などさまざまな恐怖を見つめ、相対化し、乗り越えること。恐怖と対面するための予行演習にある。そしてまた、創作上の出来事として、恐怖…

ジョジョで燃えたメッセージ

ジョジョシリーズに、いわゆる名セリフ、名場面は数々ありますが、自分的に強く印象に残っているものの一つが、スティール氏 記者会見のメッセージ。 真の「失敗」とは! 開拓の心を忘れ、困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちのことをいうのだッ! …

ジョジョとドラクエ 創作の目指す高み

ジョジョとドラゴンクエストが似ている、という言説がある。自分も、そう思うところがある。 ジョジョとドラクエが似ているのは、1~3までが3部作として連なって成立しており、また1~3によって、その後のシリーズの基盤が出来上がったところだろう。 …

ジョジョのパクリ 創作におけるパクりパクられ

ジョジョファンには耳の痛い話かもしれませんが、ジョジョのパクリについてです。 自分には3歳上の兄がいて、映画好きの彼は、自分が小遣いで買ってきたジャンプを回読してはあれこれ感想を述べたものだった。 運命の車輪が、スピルバーグの映画「激突!」を…

あの物語のその後 凡事徹底が、異常へと昇華する  ちいさこべえ、ジョジョ、イーストウッド、ドラゴンボール

あまりジョジョと離れる話のようで恐縮ですが、望月ミネタロウ「ちいさこべえ」の話です。 望月ミネタロウ「ちいさこべえ」という漫画の1巻が発売されていて、購入し読んだ。山本周五郎が書いた江戸時代の小説を、2012~13年の現代に置き換えている。…

「謎」と「泣ける」要素 5部~8部

「謎」と「泣ける」要素 5部~8部。 5部からは、人情話ではないが、「泣ける」要素と「謎」要素が意識的に前面に押し出されてきてる感じがするが、個人的には感情移入、設定やファンタジーにのめりこみにくくなった。 初読時の年齢にもよるだろうが、作品…

「謎」と「泣ける」要素 1部~4部

映画の掟によると、サスペンス(物語)を成り立たせる5つの要素の内、「謎」と「泣ける」がもっとも大切な要素だという。 1~4部の上記要素について、思いつくところを挙げていく。 1部 謎 ☆☆☆☆ 石仮面の謎、吸血鬼の謎。どうやって怪物を倒すのか 泣け…

「サスペンス 5つの要素」による、ジョジョ1~8部の作品評価

映画の掟にならって、ジョジョ1~8部を「サスペンス 5つの要素」で作品評価をしてみた。 各要素 ☆1つ~5つまで、合計25点満点。100点満点に換算した点数も表示。 1部 謎 ☆☆☆☆ 感情移入 ☆☆☆☆ 設定描写 ☆☆☆ ファンタジー性 ☆☆☆☆ 泣ける ☆☆☆☆ 合計 …

荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟 感想

荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟 集英社新書を購入し、読む。 どうでもいいけどスゴイタイトルで、本屋さんに書名を尋ねるのがちょっと恥ずかしかった。 中身は、荒木ヒロヒコの映画鑑賞ノート、漫画製作のための分析メモ その一端を読ませてもらったという感…

ジョジョを野球選手に例える 脇役編

ジョジョを野球選手に例える 脇役編。 主役と悪役以外のキャラクターについての連想です。 ●1部 ジョージジョースター1世=掛布雅之 エリナ=若菜瀬奈 ダニー=真弓明信 ポコ=仁志敏久 タルカス=別所毅彦 ブラフォード=今中慎二 ●2部 ジョージジョースタ…

椛島編集の一喝「新人が人気なんか気にするな! 大事なのは完成度だ!」

少年ジャンプ 椛島氏が編集が務めたマンガの一つに、岸 大武郎「恐竜大紀行」がある。 同書の完全版が出版されており、鳥山明先生のあとがき、作者のあとがきがある。 (ちなみに、鳥山先生がジャンプ誌上で目に留まり、読み込んだ数少ないマンガが恐竜大紀…

悪役の美学

ジョジョに限らないが、面白い物語には優れた悪役がいる。 ウルトラマンの主役はウルトラ怪獣、その造形とバリエーションにあると言う人もいる。 ジョジョにおいて、裏の主役たる悪役はディオに尽きるだろう。 ディオには、1部、3部、また6部の作中で語ら…