ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

ジョジョリオン3巻の感想

(amazonレビューより転載)

「ゆるいマンガになってしまった。」 2012/9/20By 双眼

 

レビュー対象商品: ジョジョリオン 3


ジョジョ1部からの読者ですが、ジョジョリオンはあまり面白くない。既視感のある設定、展開、キャラクターの言動。1~4部のキャラと同じ名前、血縁をかぶせているのは最初懐かしかったのですが、絵柄もお話もゆるくなってしまって、「2週目」のセルフオマージュ、パロディを読んでいるよう。
ストーリーとしては、ジョジョ=キラであるような主人公の呪い、生きていることの悲しみを乗り越えていくのでしょうが、スタンドバトルが小理屈の応酬になっており爽快感に欠け、細かな謎かけが都度ごとに忘れられたり、性急に回収されたりするので緻密さに欠けます。
関係ないですが、舞城氏の小説も同人誌の乗りのままに2000円で商品化したようなパロディ作品と聞いています。
ジョジョ25周年のアニバーサリーをうれしく思いますが、同時に作品に忍び寄る老いとほころび、商業的な空騒ぎの騒々しさにむなしくなってしまうのは私だけでしょうか。
スピーディーな、テンポよい展開を取り戻してほしいと願っています。