ジョジョベラー限定版、荒木先生がイラストを描く中継動画、荒木先生と椛島編集の対談をおさめたBRで、12000円の割り増し価格で販売するらしい。
荒木先生自身がジョジョベラー販促冊子で述べているように、絵を描く様子はあくまで裏方の仕事であって、お客に見せるものではない。絵画的な技法をくわしく解説する意味は僅かにあるかもしれないが、荒木先生が露伴よろしく筆をふるうシーンを見て喜ばせようという意図のほうが大きいだろう。
荒木先生と椛島編集、裏方のオッサン(失礼)同士が、身内同士でほめあうしか無いトークを聞いて、得るものはあまり無いだろう。
そもそも、二人の作品作りの努力は、1~3部までの作品にこそ表れているはずだ。そっちをこそ読み込むべきだと思う。
上記冊子を読んでいても、集英社の誰かが鼻息荒く25周年商売に燃えていて、荒木先生は断る理由もなく、追認・協力している感じ。
荒木先生 使用済みペン軸とか、荒木先生 爪の垢とかまで売りに出されそうで、しかも複数人数の人がそれを買い求めそうで怖い。
荒木先生がジョジョを描けたのは、幅広くいろんな文化ジャンルを吸収し、また好奇心旺盛にいろんな実体験を消化吸収していったからだろう。荒木先生の周辺、しかも瑣末な二次情報を追いかけても荒木先生になれるわけではないし、ジョジョのような漫画を描けたりもしないだろう。
爪の垢を煎じて飲んでも、効能は無いものと思われる。不思議なことだ。
付記:
上記の記述、荒木先生と椛島氏の対談がBRに納められているとの情報は誤りでした。申し訳ありません、ヒストリーブックという冊子に、お二人の対談が納められています。
ただ、荒木先生がジョジョベラー販促冊子で、また椛島氏が上記冊子で、「漫画家が絵を描くところを、人様にお見せするものではない」「編集者は黒子の仕事」と述べていたので、本記事の趣旨はそう的を外れたものではないと思っています。