ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

尾上菊之助、榮太樓、野村萬斎

雑誌ダヴィンチにて、荒木先生と尾上菊之助の対談記事があった。尾上氏が歌舞伎を演じるにあたって、身体性をどのように構築・発展させるか。また、伝統とは古いものに固執するのではなく、いかに現代の文化・習慣を取り入れながら、基本を変化生成させていくかである、という話をしていた。

雑誌サライを立ち読みすると、東京日本橋 榮太樓の翁が、まったく同じことを言っていた。伝統はカビではなく、コケのようなものである。物置にしまったままで生えるカビは汚いが、手入れされたコケは美しい。つねに手入れして、新しく生まれ変わらせなければならない。また、店を息子に継がせようと思ったら、繁盛させて店を引き継がせねばならないという。

 

上記2者と似たところの学びを得られないか?と思い、野村萬斎「狂言サイボーグ」を読んだ。
にほんごであそぼの狂言(に類似の芝居)を見た限りだが、興味を持った。

江戸時代以前の猿楽(さるがく)が、明治維新以降に能楽という名に変わり、今の能と狂言に至る。

●萬斎から学ぶこと(読書前に掲げたテーマ)
1)顔、肉体(フェイス、ボディ)の動き
2)演技、演出
3)親から子への教育
 
●学んだこと、自分への応用
基本+流行
まねる即ち、学ぶ
メニュー開発に援用する
 
野村萬斎の学びを体験、肉体に落とし込むのは時間がかかる。
 
荒木先生が描くジョジョの、独特な身体意識も同様だろう。