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ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

黄金長方形 重力(万有引力)  ジョジョと物理と美術

※下記の記事は、ブログ著者の理解が及ぶ限りの正確さであり、物理学的正確性は必ずしも保証できません。

 

プッチ神父のメイドインヘブンは、重力を操作することで、時間の進みをすこしずつ速め、ついには極限の未来まで時間の矢を到達させるという。

これは、相対性理論で、物体が極限の速さ(光速)に近づくとき、物体の周囲の時間が遅く流れる現象。質量ある物体が不変で、時間と空間が相対的に変化するという現象に似ている。

 

ジャイロが試み、到達した騎兵の回転。

黄金長方形に描かれる「無限の回転」が、次元の壁を突破する。

次元の壁を突破できるのは重力という力(大統領やスタンドの肉体・心をつなぎとめる力)であり、同様の力を「無限の回転」が手に入れたのだろう というロジックだった。

重力とはすなわち万有引力、この宇宙においてはどこでも全ての質点(物体)は互いに gravitation(=引き寄せる作用、引力、重力)を及ぼしあっているとする考え方である。

「無限の回転」は、遠心力などの物理現象から発想しているのではないか? という仮説を立ててみた。

遠心力は、回転運動をする系において観測される慣性力の一種で、見かけの力である。円運動のある時点での接線方向に働く慣性力と円軌道との差異が、回転の中心から見て外側へと向かう方向に力が加えられているように見え、遠心力という力が働いているように感じる。

実際には、円運動をする物体に遠心力という力は働いておらず、慣性力とその向きを常に変え続けようとする向心力が働いている。

回転運動は、ある物体が同じ運動を続けようとする慣性力と、その向きを常に変え続けようとする向心力の合力である。向心力の方向は、円運動の場合には物体が運動している円の中心を向いている。

この、向心力の直線運動が、万有引力の直線運動と一致、類似の性質を持つのではないか。--そんな仮説を立てている。

 

自分は物理学の素人(高校では、まったく勉強したがらなかった)だが、ジョジョ6~7部をきっかけに、物理学のあれこれを調べたり読んだりするのが楽しくなった。

 ファインマン氏によると、重力がなぜ起こっているのか、向心力はなぜ起こっているのか。また、波はなぜさざめき返し、星は無数にまたたくのか Why?(なぜ)の観点で解けない謎は、あまりにも多い。物理学が挑むのはHow?(どのように)の視点で、さまざまな物理現象がどのように起こっているのか、私たちを取り巻く世界は果たしてどのように出来上がり、システムとして動いているのか

ーーその、クールな視点に目を見開かされたことがある。

 

 

話題変わって、ジョジョと美術の話。

サンドマンとの戦いで、ジョニィが黄金長方形の秘密を発見するくだり。

「自分の目で観察する」という根本に気づいたジョニィが、自然に隠された美の秘密、究極のプロポーションを発見することで自らの秘めた才能を爆発させる。

過去の因縁の象徴であった白ネズミも、因縁の解消・心の中の澱を清算させるかのように、ジョニィの目の前に現れる。

 

過去 美術を少しかじっていた自分としては、ジョニィが美術の奥義に気づいてスタンドを進化、自らの運命をも乗り越えようとする姿にいたく感動した。

しかし、文章で箇条書きにしても全く面白さが伝わらない。ストーリーと絵、コマ運びなど諸々の要素が総合して、マンガの表現が成り立っているのだ と改めて感心する。