自分がはじめて買ったTVゲームソフトは、「キン肉マンマッスルタッグマッチ」だった。
しかし、最初に買ってよく遊んだソフトというとスーパーマリオブラザーズという印象が強く、もやがかかったようで思い出せないでいた。
それが思い出せたのは、バンダイナムコゲームスから発売されたジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル(ジョジョASB)が、稀代のクソゲーだという報を目にしたためだ。
バンダイから出たゲームはクソゲー。ファミコンのカセットは昔から5千円くらいしていて非常に高かったので、クソゲー、キャラゲーのゲーム未満をつかまされる悲しみたるや、それは大きく真剣なものだった。
ジョジョASBは定価7000円くらいで、一ヶ月後にはスピードワゴンで安売りされる見込という。ジョルノのプレート付で1万円くらいした限定版は、果たして割りに合うのだろうか?
amazonレビューを読んで、辛らつなレビュー、かつ本当にゲームを買ってプレイした上で否定的な感想を書き込まざるを得ない状況を目の当たりにする。TVアニメも酷い出来だったと思うけど、あれは無料で視聴した上で購入を判断できるので、その意味では良心的だった。
堀井雄二氏が虹色ディップスイッチで、アドベンチャー、RPG、アクションゲーム、80年代当時のさまざまなゲームについて時評、批評を行っている。
一口ではいえないけど、ゲームは操作性、体感、自分で世界に入り込むような楽しみ、遊園地のアトラクションを自分で操作しはいり出て行くような、遊びのしかけ・仕組みが大切なのだと気づく。
ジョジョASBは、見た目のガワは凝っていて、声優も熱演しているらしい。くだらない細かな小ネタを入れたりもしているそうだ。しかし、肝心のアクションゲームとしての操作性が悪かったり、体感やテンポが悪くてゲームにのめりこめないのでは本末転倒はなはだしい。
ゲームの開発元 社長が、岸辺露伴のコスプレをしてイベントに出ていたのを見た。およそ同年代のジョジョ読者であるが、あのような姿を人前にさらす未来を選ばなくてよかった。
同社長がクサしていたというコブラチームの3部RPGだけど、それなりにはけっこう面白かった。BGMも良かったし、ジョジョの初めてのゲームだったから新鮮だった(ファミコンジャンプは除く)。
OVAもふくめ、90年代前半のメディアミックスのほうが出来がよかったと思う。なぜなんだろうか?
自分の想像だけど、企画側の集英社 椛島編集がいなくなって、誰かテキトーな人が、お金儲かりそうだからテキトーに商品を企画して、テキトーにもうかりそうなかんじで宣伝するからダメなんじゃないかと思う。まったく根拠が無いのに集英社の人を槍玉にあげて申し訳ないのですが、出来上がってきた商品を見ると、そんな感想を抱かざるを得ない。面白いゲーム・アニメだったらお金出して買って遊びたいのに、残念だ。