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ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

命の値段

さるところに、ミドリガメを飼い続けて40年という方のホームページがあり、氏はミドリガメに愛を持って買うこと、命に値段はつけられないことを熱い筆致で訴えている。

同氏はデビッドボウイのファンでもあり、LOWは深く聴きこんだ一枚であるという。自分もカメとボウイで似た趣味嗜好があり、グッと来てうなづいてしまう。

 

荒木先生のインタビュー(雑誌、TV放送)を見ていると、ジョジョのポーズを触発したのは、まず、何といってもデビッドボウイ ヒーローズのジャケット写真だったらしい。

ヒーローズはとてもかっこいいアルバムで、いい曲が一杯入っているので何となく嬉しい。

荒木先生としては、その後、1988年頃のイタリア旅行でミケランジェロらイタリアの彫刻美術に深く影響を受け、ワムウ・エシディシら柱の男を皮切りに、ねじった肉体のポージングを確立していったそうである。

 

冒頭 命の値段という話に戻ると、

ジョジョシリーズ中で、身近に命の重さを感じさせたキャラは4部 重ちーだった。

重ちーの最後は、あしたの勇気で飛び込んだポコの姿と重なるところがある。ジョジョを気持ち悪いと思って敬遠気味だった当時も、ポコが爽やかな顔で「ねーちゃん! あしたって今さ!」と叫ぶシーンは覚えており、彼らの勇気には励まされ、またその死を悼むのだろう。

重ちーは小銭にこだわるガメツイ男で、その男が自分・家族のために戦い、命の尊さを持って示したのが印象に残る。

バイツァダストが破れ、ジョウスケと吉良がついに対峙、お互いの哲学をぶつけ、お互いが前に進みぶつかるシーンがある。一個一個の台詞と表情がとても印象深いのだけど、一つ、ジョウスケが「てめーが重ちーを殺したから追ってるんだろうが、ボケッ!!」と叫ぶ台詞、表情(目は隠れているが)はとても心に残っている。

ジョウスケの常識、暖かさは吉良の異常性と対比し、とても心強い存在だった。

 

2~3ページのやり取りだが、キャラクターとキャラクターが前に進み、ぶつかる、荒木流バトルの醍醐味が現れていると思う。