ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

清原和博「男道」を読む

清原和博「男道」を読んだ。

清原の男気、プロ野球選手の当事者でなければ語り得ないエピソードが語られ、珠玉の内容だった。

客観的な記録や事実を語る本ではなく、清原本人の主観的な記憶や、自分と周辺を物語る「自分史」的な本だが、清原と桑田のエピソードは涙無しには読めない。

文中 あちこちで、マスコミや世間の評判とは別の所で、野球選手が戦っている記述が出てくる。ことは野球に限らないだろうが、物事の本当の所は、当事者以外に知りえないのだろう。

自分自身が読んでいて、小学校時代に別れた友達や、死んだ祖父、子を育てつつある現在の自分、父親や母親のこと、様々な事柄を思い返した。

 

ジョジョを野球選手に例える という記事を書き始めたとき、

なぜか最初に、「億泰=清原」というイメージが頭に浮かび、億泰と対になるのはジョウスケ、清原と対になるのは桑田……と連想を進めていった。

 

清原はやはり億泰的な人物で、薬物使用の疑いで騒がれたり、足に刺青を彫ってしまったり愚かな間違いも冒していて、プロ野球の監督になることは中々かないそうにない。

しかし、間違いを犯しながらも野球や人間に嘘はついてこなかった(だろう)正直者の男に対して、指導者の道を指し示さないプロ野球界は少しそっけなさすぎるように感じる。野茂さんがかつて嘆いていた通りである。

巨人阪神の監督が原辰徳と和田みたいな小物じゃダメ。西武 清原監督、巨人 桑田監督でLG決戦をやらないようでは、野球人気は盛り上がらない。阪神の監督は金本、江夏、掛布あたりが勤めれば盛り上がると思う。

清原とは誕生日が同じで、PL~西武の黄金期の輝きを知っていただけに、何とか清原には頑張って這い上がってきてほしい。