ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

「ジャンプ流 荒木飛呂彦」の発売によせて、当ブログの記事を解題します。

2017年のお正月に、「ジャンプ流 荒木飛呂彦」が発売された。
荒木先生の仕事場の様子や、マンガを描くときの詳細な様子が動画で紹介されていて、記録映像としてとても興味深い。

自分は一度、「岸部露伴は動かない ルーブル編」の原画展を見に行ったことがあり、正直なところ 原画の迫力そのものにはあまり感動しなかったのだが、
今回の動画のような、どうやってマンガが描かれているかの工程、一瞬一瞬のペンの息遣いを観ることができるのはとても興味深い。

集英社はアニメや映画など、どうでも良いメディアミックスに荒木先生を駆り出すのではなく、
ジョジョ 8部以降の連載と、(時々で良いので)作者の執筆背景が分かる資料の作成に取り組んでくれたらありがたい。

ジャンプ流は、「荒木飛呂彦の漫画術」のビジュアル版のような趣で、
荒木マンガのファン、絵作りに興味のある方には、手にとって頂いて損はない一冊ではないかと思う。


ーー年明けにジャンプ流が発売されオメデたいこと、また、今回の記事が150本目の投稿となることを記念して、
当ブログの記事の解題を行ってみたいと思う。


カテゴリー

    あとがき (1)
    はじめに (5)
    ジョジョ3部 (16)
    ジョジョ4部 (13)
    ジョジョ6部 (2)
    ジョジョ7部 (13)
    ジョジョとゲーム (15)
    ジョジョと亀 (3)
    ジョジョと望月ミネタロウ作品 (3)
    ジョジョと特撮 (3)
    ジョジョと野球 (9)
    ジョジョと音楽 (9)
    ジョジョ鳥山明作品 (4)
    ジョジョのルーツを探る (15)
    ジョジョリオン (22)
    ジョジョ以外の荒木作品 (1)
    ジョジョ全体 (65)
    商売としてのジョジョ (19)


当ブログの執筆動機を振り返ると、
私(ブログ管理人)がジョジョを読んできたその感想、解釈、主観的なよもやまのことを広く整理し、書き残したいということがありました。

ブログは文章を綴るものなので、必然的に、ジョジョのストーリー、キャラクター、テーマの解釈などを語る文章が主になっています。
マンガの魅力の大きなものは「絵」、ビジュアルに有ると思いますが、ブログの形式上 ジョジョの絵の魅力については、殆ど触れることが出来ていません。

また、当ブログを書き始めた当初の裏の動機として、ジョジョのテレビアニメの出来があまりに酷く、メディアミックスのずさんな展開に腹が立ったので、
自分なりに思うところのジョジョの魅力を、世間に公開する形で書き残してみたいという気持ちもありました。


ブログのカテゴリーを整理すると、
ジョジョ3部~7部、ジョジョリオン」というカテゴリーが、それぞれのパートにスポットを当てた内容です。

「商売としてのジョジョ」というカテゴリーは、ジョジョのメディアミックス、売らんかな主義の雑な商品群を、批判的な目で眺めて書いた記事です。

このブログの文章は全般に長く、ジョジョとはあまり関係のない話題の記事が延々と続くことがあります。
ジョジョ全体」というカテゴリーは、ジョジョのストーリーやテーマ、世界観を包括的に語ろうとしている記事もあり、本来ならば「未分類」と呼ぶべき雑多な記事もあります。
ジョジョと●●」という記事は、すみません、ジョジョとは殆ど関係の無い記事が多く、プロ野球や音楽、亀、コンピュータゲームなど、私の個人的な趣味が主題になっています。

最後に、「ジョジョのルーツを探る」という記事は、荒木先生の映画エッセイに触発されてつくったカテゴリーです。
「映画の掟」と「ホラー映画論」、2冊の新書をガイドブックに、ホラー映画やサスペンス映画を観てみるとけっこう面白かったので、
それらの、ジョジョのルーツとなっているだろう作品群、映画やマンガ、小説など多彩な先達の作品を追いかけて書いた記事です。


近年、ジョジョの発行部数が1億部を突破したそうで、
少年ジャンプでは6作目、戦後マンガ全体の中でも有数のヒット作に登りつめたことは、(一読者に過ぎない私の視点からでも)何となく嬉しい。

大まかに考えれば、ジョジョコミックス100冊(1部~7部までの全巻セット)を100万人が購入している計算になり、
ジョジョを1部から7部、おそらく8部まで全部読み通している「濃いファン」が世界に100万人もおられるというのは、考えてみればスゴイスケールである。
日本人の1%が、ジョジョのあの紫色の背表紙のコミックスを1巻から100巻まで買い揃えたことがある訳で、4部から始まった背表紙の絵巻風イラストを、何人の日本人がこれまで本棚で眺めてきたんだろう……そんな感慨にふけってしまう。

私自身は、文章を書きだすと長くなってしまうタイプで、
コミックマーケットやSNSの集いに参加したい感じでもなく、一人でコツコツとブログを書くのが性に合っている。

ジョジョの原作者は荒木先生で、100万人の読者が100万通りに、さまざまに作品を受け取って楽しんでいるならば、それは素晴らしいことだと思う。
願わくば、ジョジョの原作のさまざまな解釈や読みどころの紹介、映画や音楽など元ネタの作品を(芸術鑑賞の意味合いで)紹介しているサイトがもっと増えれば嬉しい。
そんな気持ちで、私自身としてはこのブログを書いています。