ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

ジョジョリオン 「収穫へのカウントダウン」

ジョジョリオンの連載をけっこう楽しみに毎月読んでいて、ウルトラジャンプでは他に、オオカミライズともののがたりをある程度楽しみに読んでいる。

メランコリアは、最初の数回 面白かったのだが、話が繋がっているような繋がっていないようなややこしさを感じて、あまり良く分からなくなってしまった)


今月号 「収穫へのカウントダウン」は、康穂の三角関係とつるぎ母子の因縁が描かれはじめた話で、ボーイスカウトの意地悪さが小気味よい。魔少年ビーティーの一話以来で、懐かしさを感じる。


5chでジョジョリオンの感想を読んでいると、なぜペイズリーパークでロカカカの枝を追わないのか? と指摘があり、言われてみればその通りである。

康穂と定助を引き離して、枝争奪と恋愛成就を引き延ばすための措置であり、キャラクターやストーリーをどう描くかが「先」で、スタンド能力の使い方の有無は、ストーリー展開にあわせた「従」なんだろうと思う。


スタンドバトルのトリックや辻褄を追って読むと、今のジョジョリオンはけっこう辛い。3部~5部くらいまでの頃と違って、6~8部、とりわけジョジョリオンに到ると、二転三転のバトルにはあまり重きを置いてない感じがする。(個人的感想ですが)


映画や小説、マンガを見ていて、ストーリーのこの先はどうなるんだろう、キャラクターの行く末は、作者が舞台の裏に込めたテーマは何か? そういうものを追いながら、先へ先へ進んで、あーーっというラストの満足を求めて、最後まで鑑賞していく感じがある。

ドラゴンボール ブロリーの映画を観ていて、ストーリーの大筋はだいたい予想がつくものの、チライがブロリーに駆け寄っていって、クライマックスでドラゴンボールを使うシーンは、あーーっという感じになり、それなりの満足感があった。

否定的な意味のマンネリではなく、予定調和、安心感、落ちるべきところにストーリーが落ちることの満足感、と言う感じである。

ジョジョリオンの、向う1年くらい(?) クライマックスに向けての展開は楽しみで、主人公たち、東方家、ホリーさんの三者模様をどうまとめるか。

登場人物それぞれの悲喜こもごもがある筈で、「犬神家の一族」的盛り上げ方を期待している。

 


追伸:
先日 本屋さんに行ったら、岡田あーみん「こいつら100%伝説」と「ルナティック雑技団」が復刻されていて驚いた。
さくらももこ追悼フェアとして、ちびまるこちゃん他 一連のコミックスがズラリと並んだ横に、端っこに岡田あーみんの作品が並べられていた。
コミックの印刷日を見ると2018年11月とあり、さくらももこさんの死去後 急いで増刷されたことが分かる。

去年の夏 岡田あーみんの2作を読みたいと思って探したが、何千円もする中古本しか出回っておらず、困っていたのでビックリした。
さくらももこが亡くなって、懐古的にちびまるこを読む人が増えるだろうからついでに岡田あーみんも印刷しておけ、という明らさまな出版社の態度が面白かった。
(気迷ったが、結局 岡田あーみんのコミックを購入し、春までに読んでみよう と思っています)