前回の記事で、このブログの記事が累計100本を数えることになった。
今回の記事は101本目で、キリが良い数字が並ぶのは縁起がよいことだと思う。
100つながりということで、
自分のお気に入りテレビ番組の一つに、「ナニコレ珍百景」がある。
ジョジョに当てはめれば、杜王町新名所、世界各国の風土・文化を紹介するような番組だが、
事実は小説より奇なりと言うべきか、フィクションを越えるようなナニコレ事物が現れることがある。
youtubeやニコニコ動画で、素人の人が、さまざまな分野で「面白い動画」をつくってアップロードしている。
これらはあらかじめ、見る人を楽しませよう、面白がらせようという意図をもって制作・発表されているけども、ナニコレ事物は一味違う。
日本の田舎の片隅には、
本人だけが分かる独自の世界を掘り下げたり、見る人を楽しませるより先にまず自分が楽しみたいという態度の発露が、
異常なクオリティを持って顕現する事例が、まれに現れることがある。
ナニコレ事物の事例を挙げる。
・ナニコレ珍百景
・都築響一の、ROAD SIDE JAPAN(珍日本紀行)
・みうらじゅんの収集する、いやげもの
・清野とおるが紹介する、東京都北区赤羽
上記はいずれもノンフィクションで、実在する人物が実際につくった事物である点に凄味がある。
フィクションのマンガに例をとれば、
ジョジョのシリアス~ギャグ(読者の含み笑い)を内包する世界観、
鳥山明が描く、不思議な、ほのぼのとした明るい世界観なども、
作者一人の意図を超えて、いろんな人々や時間が積み重なって生まれた、稀有のナニコレ事物であると思う。
ナニコレ的なものを見ていると、結局のところ、人間は人間として生きるしか無く、寿命が尽きれば死ぬしか無い。
人間の生きる、根源的なパワーを思い出させてくれて、それで元気になれるのだと思う。