素人の覚書で恐縮ですが、ジョジョのマンガのイメージと、音楽(洋楽)のイメージが結びつくことがあります。
作成中のメモ書きです。
●カーティスメイフィールドの「スーパーフライ」
アルバムタイトル曲のスーパーフライを聴くと、ジョジョの表紙絵、カラーイラストのあの感じが目に浮かぶ。
定助が身をひねってジャンプしている、一枚の表紙なんかが思い浮かぶ。
8部の杜王町では、街が水平に放射状に拡がるというよりは、
「上下関係」の移動、壁の目の隆起であったり、(常敏と花都による)上昇/下降の人生論が現れている。
「スーパーフライ」というアルバムは、8部世界の、上下関係の人生論を象徴的に現したアルバムでもある。
(4部の鉄塔男のスタンド「スーパーフライ」は、このアルバムから名前を貰っている訳ですが、
ひきこもり男が優雅に暮らす鉄塔と、同アルバムのサウンドがどう重なるのか、個人的には全く接点が思い浮かばない。
ダジャレで名前が繋がっているという訳でもないし、荒木先生は、不思議な発想をする人だと思う)
●スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム「スタンド!」
恥ずかしながら自分はスライストーンの「アンソロジー」というベストアルバムを持っているのみで、同ベストNo.5~10の6曲で「スタンド!」を聴いたのですが、いずれも素晴らしい楽曲揃いである。
どう素晴らしいかというと、論を待たず実物に当たっていただくのが適格であるが、
明るく華やかで、ノリが良く、皆 仲の良さそうな感じがとても楽しい。
独立独歩・前向きで明るく、ひとりひとりが群れずに戦う感じが、ジョジョのイメージに重なる。
福沢諭吉が「学問のすすめ」等で説いた近代の理想が、1960年代のアメリカの若者によって歌われているのが面白い。
また、私個人の成育履歴を振り返ると、小学校や家庭での音楽・道徳の授業など、
「幼い頃にしつけられた理想的世界」と重なって、聴いてて何だか落ち着くのだろう。
また、スライストーンのダンストゥザミュージックを聴くと、jojo-a- gogo! 巻頭の、ダンス絵巻が目に浮かぶことが時々ある。
●プリンスの「1999」
私個人の偏見かもしれないが、
プリンスの1999という曲は、4部の杜王町を描くときのイメージソースの一つになったのではないか と思う。
作者の言質を取ったわけでもないのだが、プリンスの1999を聴くと、何となくそんな感じがする。
曲の最後に爆弾の話が出てくるのも、(こじつけっぽいが)キラークイーンの吉良を連想させて面白い。
ーー本当のところは、ジョジョ4部の連載が始まった当時 私自身が、
ジョジョに出てくるキーワードを追いかけて、1999やキラークイーンを聴き始めた覚えがあるので、私の中でイメージが強く結び付いているためかもしれない。
●おまけ
2016年 集英社の「学習まんが 日本の歴史」シリーズがリニューアルされ、荒木先生が聖徳太子とマッカーサーの表紙を描いたそうである。
聖徳太子のイラストが、どう見てもプリンスにしか見えないのはご愛嬌だろうか。
上記の表紙イラストは、(シリーズ本の発刊時期から逆算して)2016年春~初夏くらいに描かれたかもしれないので、ちょうどプリンスの死去が報じられた前後 プリンスへの追悼の意を込めて、こんなイラストが描かれたのかもしれない。