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ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

SBR Final Stageの結末

ジョジョ7部

ウルトラジャンプ最新号で、ジョニィの死に様が描写され、いよいよ本格的に(?)死んでしまった。

そこで、久しぶりにSBR 21~24巻、終盤の展開を読み返してみた。初読時には無かった発見、また同様の感想・疑問を持った。

 

ジョニィがルーシーに言伝を頼む場面で、ジャイロの遺体を捜し、ジャイロの父と祖国に、せめて彼のレースを伝えなくてはならない。ジャイロの目的だった、マルコへの恩赦を果たさなくてはならない と述べるシーンがある。初読時にはあまり気づかなかったが、ラストへの伏線となるシーンだ。

この後 Dioとのバトルが始まって、ジャイロの目的はかき消されてしまうのだが、最後 ジョニィが船に乗ってネアポリス王国に向かい、ツェペリ一族やマルコの消息が語られる辺り、ジャイロの旅の目的は、作者にもしっかりと意識されていたのだろう。

自分自身の想像・憶測だが、ジョニィがジャイロの遺体を祖国に持ち帰り、レースと遺体探しの活躍をジャイロ父に伝えたことで、国王にもその話は伝わったと思われる。レースに優勝していないため、公式に恩赦を出すことはできなかったものの、ジャイロ父子のカオを立てるために、マルコを処刑せず、実質 恩赦を与えるに近い状態で生かしていたのではないか。--当初目的どおりのパーフェクトではないが、ジャイロのレースの目的はおよそ達成された。そんな想像をしている。

 

初めて読んだときは、ジャイロが最後に生き返るんじゃないか、とそんな想像予想をしていたので、ジャイロが死んだままで終わり、何か期待に沿わないかんじがした。時間を置いて、今回読んだときはそういう期待が無く素直に読んだので、作者の意図通り物語を追えた。

 

8th Stageの終盤で大統領が死んで、その後にDioが出てくるのは正直すこし蛇足に感じた。RPGでいう隠れボス、ゲームクリア後のエクストラステージのような感覚で間延びした感は否めなかった。初期構想に遺体争奪戦は無く、大統領との決戦を8thラストに置かざるを得ない(レースのゴールと、遺体争奪戦のラストを同時には描きづらい)ために、9thの敵としてDioを置いたのだろうが、ちょっと内輪向けのパロディーに傾いた感もあって残念だった。

Dioの再登場を見て、SBRのボスはDio!という読者もあって、どれだけ分かりやすく書かねばならないのかと思うと、漫画作者も大変だと思った。

 

SBR 連載当初の雰囲気は、レース個々の登場人物に焦点をあてた群像劇という感じだったが、徐々にジャイロとジョニィの二人旅に焦点が移り、最後はジョニィの成長譚・友情譚として物語が終わった。

ジョニィとジャイロ、ルーシーとスティールの物語は十分描かれたのだけど、ポコロコのストーリーが後半 ほとんど描かれなくなったのはすこし残念。一発勝負なかんじのキャラクターで、1st、6th以降 これ以上登場させるネタに欠けていたのかもしれないけど。

サンドマンやホッとパンツは志半ばで死んだけど、ジョニィらのセリフに時々 顔入りで登場し、回想(?)されたのが救いだった。

 

連載当時から、再読時の現在まで、SBR終盤で納得いかないことが2つある。

レース賞金が最後に変わったこと。

9th Finalステージが始まるときに、それまで12月下旬だった季節が一夜空けて1月下旬に移動していること。

これら設定は、物語の根幹に影響を及ぼすものではないが、数字のつじつまが合ってないのは白けてしまうもので、緻密さを売りにするこの漫画らしく無い。

ジョニィとDioが実は少年時代に出会っていたとか、当初 デブだった大統領がマッチョになっていったとか、ストーリー展開上の改変・改定とは訳が違う。

編集者がしっかりチェックして直ることだと思うのだが、単行本でも修正されていなかったので白けた記憶がある。こういうのは、名前や設定を間違えてるケアレスミスと同じなので、直したほうがいいと思う。