ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

メディアはメッセージである

メディア論の古典 マクルーハンが述べた言葉に、「メディアはメッセージである」というものがある。メディアが伝えるコンテンツ(内容物、情報、著者の主張etc)だけに目を向けるのではなく、コンテンツを内包するメディア(媒体、外殻、プラットフォーム、…

ジョンレノンに捧げるクソゲー

ジョジョ4部 トニオさんのレストランに行く話で、億泰がモッツァレラチーズとトマトの前菜を褒め称えるシーンがある。「お互いがお互いを引き立てあうハーモニー! 高森朝雄の原作をちばてつやが描くあしたのジョー! サイモンとガーファンクルのデュエット…

さんま御殿の西川史子

昨日の夜、ひさしぶりに踊る!さんま御殿を観ていたら、西川史子が出て、こんなことをしゃべっていた。 「自分は美人で若いときはモテて幸せだった。ブスな同級生をかわいそうと内心思っていたが、最近 同窓会に出たところ、ブスな同級生は子宝を授かり幸せ…

メジャーでマイナーをやれ  椛島編集と橋本治

ジョジョベラーか何かのインタビューで、ジョジョ連載当初(または連載準備期間?)に、椛島編集が荒木飛呂彦を励ました言葉がある。「マイナー誌でマイナーなことをやっても普通でしょ。それは面白くない」「メジャー誌でマイナーなことをやるから面白いん…

ジョジョリオン8巻の感想

ジョジョリオン8巻が発売されていたので、買って読みました。 夜露戦が終わって、登場人物をめぐる「謎」が「岩石になる病気」で一本化され、東方家 次期家長の常敏が登場。クワガタムシを使ったムシバトルで駆け引きを進めていく…と、次巻が楽しみになる展…

判官びいきのプロ野球

プロ野球観戦についての、私的な記録です。プロ野球をはじめて意識したのは、1985年の阪神タイガース優勝と、ファミスタ発売だった。阪神タイガースを応援するI君がいて、絵画教室でも所構わず優勝中継を観たいと懇願したことが有り、また阪神ー大洋戦を…

「雨ニモマケズ」と、クレイジーダイヤモンド

自分の好きな詩のひとつに、宮澤賢治の詩「雨ニモマケズ」がある。青空文庫より全文を引用させて頂くと、下記の通り。http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/45630_23908.html雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ慾ハ…

「後付け」は良いことなのか、悪いことなのか

マンガの感想を語るとき、「後付けの設定」「後付けのお話」は良いことなのか、悪いことなのか 議論になることがある。例えばジョジョ1部でツェペリさんは天涯孤独を謳っていたのに、2部になってシーザーが出てきたこと、4部でジョセフに隠し子がいたこと…

大川の水と、ウォータールーサンセット

芥川龍之介の作品で「大川の水」という短編がある。 青空文庫で無料で読めますが、20歳の作者が生まれ育った故郷を振り返るエッセイ。 この短編を読むと、キンクスのウォータールーサンセットが頭の中で流れ出してしまう。 ウォータールーサンセットはイギ…

純粋芸術の条件

成田亨作品集という本が出ていて、さっそくに買い求めた。成田亨はウルトラマンやゼットンのデザインをした人で、元々は彫刻家、「一個の独立した個人として、純粋芸術を追求し、世に認められること」を求めた人である。アートとデザインの境目は何か?芸術…

時の歩み、作者の死

ジョジョの感想を書く行為は、現実から一歩離れた現実逃避、 騒々しい現実世界から一歩離れて、世の中や人生を見つめなおす行為でもある。 ブログを書くだけでなく、ジョジョやいくつかのマンガ・あれこれの作品鑑賞するときも同じ気持ちかもしれない。 詩や…

ジョジョを好きな有名人(作成中)

ジョジョを好きな有名人(作成中。思い出し次第、追加していく) 主に、89年~90年代に、さまざまな媒体で発見した事例。 2000年代以降 ジョジョがTVやネットに取り上げられて以降の有名人は省く。(自分が、それらの媒体をチェックしていないため…

前向きに冒険すべし

(ごく個人的なメモ、年始の書初めのようなものです。客観性が無い点はすみません) 遅まきながら(?)はてな 近藤ご夫婦の離婚と近況について知った。また、糸柳、malaさんなど、はてな近辺で働き話題を起こした人たちの近況を5年ぶりくらいに知った。 (…

ジョジョは、なぜ気持ち悪いのか?

ジョジョをめぐる様々な感想を読んでいると、「絵が気持ち悪いので、読みたくない」「生理的に気持ち悪くて敬遠していた(でも、一度読んでみると面白かった)」というような感想を散見する。岸部露伴のもとに届けられたファンレターでも「気持ち悪いよ、ア…

匿名の暴力性

毎朝 自動車を運転して通勤しているのですが、最近気づいたことがあった。二車線の道路があり、自分は左側車線を走っているのですが、いつも右側車線から割り込んでくる車がある。朝の時間帯は皆忙しく、1分でも早く目的地に着きたい気持ちは分かるのだが、…

スティールボールラン と ドラゴンヘッド

今、自分が最新作の連載をおいかけて読み続けているマンガは荒木飛呂彦、望月峯太郎(ミネタロウ)の2人だ。鳥山明はマンガを殆ど描かなくなってしまったので、この2名になっている。二人の書いたマンガでスティールボールラン、ドラゴンヘッドは、似た批…

ウソツキ!ゴクオーくん と 魔少年ビーティー

「ウソツキ!ゴクオーくん」というマンガがあって、コロコロコミックに連載されている。 最近はじめて読んだのですが、嘘つきと正直、倫理とヤンチャの間をうまく絡め取る展開になっていて、主人公・ゴクオーくんの駆け引きが巧みで、面白い。 この面白さは…

帰納法と演繹法

ジョジョリオンを読んでいると、連載1回ごと、エピソード1つごとに描写や設定が食い違ってきて、物語に入り込めなくなってしまうと以前のブログで書いた。ジョジョリオンの場合、謎解きのミステリーが主眼の物語であるため、これらの謎が食い違ってきてし…

ジョジョ3部の「完全版」

ジョジョ3部の望ましい「完全版」、自分の思うものはこんなものだ。 (1)コミックス27巻 DIOが花京院に「世界」を発動するシーン。 3ページの大ゴマシーンを、連載当時のものに戻す。 (2)3部OVA 1993年頃制作の8話~13話を、発禁を解…

STAP細胞騒動における、最大の懸念点

小保方晴子さんが、理研の調査委員会に再調査を申し立てる記者会見を行った。小保方さんがしゃべる様子を見るのは初めてで、ustream iwakamiyasumiチャンネルで視聴した。iwakamiさんのチャンネルは、福島原発の事故が起こった当時拝見したことがあり、マス…

清原和博「男道」を読む

清原和博「男道」を読んだ。 清原の男気、プロ野球選手の当事者でなければ語り得ないエピソードが語られ、珠玉の内容だった。 客観的な記録や事実を語る本ではなく、清原本人の主観的な記憶や、自分と周辺を物語る「自分史」的な本だが、清原と桑田のエピソ…

ジョジョリオン6巻、ウルトラジャンプ最新号、3部のアニメ ネガティブな感想

(あまりまとまりのない記事ですが、忘備録として。また、ネガティブな愚痴を含みますことをお留め置きください)ジョジョリオン 6巻が発売され、同日にウルトラジャンプ最新号も発売された。また、3部TVアニメのプロモーション映像が公開され始めている…

理想の科学者像

ジョジョと関係ない話題で恐縮ですが、STAP細胞 技術開発の行く末に興味がある。自分は分子生物学者でもなく、専門外の事柄に判断を下すことはできないけど、バカンティ教授、小保方さんらの発想・研究が実を結ぶのか、再現性あるものとして確立されてい…

ジョジョ9部の予想 老人の心境を描く物語

2004年 SBRの連載が始まった頃、荒木先生のインタビューで「ジョジョは、9部まで構想がある」との発言があった。スターウォーズのようなサーガではなく、テーマもストーリーも全然違う形で、7,8,9部の物語は展開していく とのことだった。20…

「あ……悪魔だ……この男……」

本ブログはジョジョの私的な感想を書くことを目的にしていて、 外部サイトへのリンクを貼ることなどはしてこなかったのですが、読んでて「う~~ん」と唸ってしまったので、転載することにしました。 コンビニの7-11 FCオーナーへの情報開示書面 http:…

戦いの駆け引き

ジョジョにおける、戦いの駆け引きについて。荒木飛呂彦作品のルーツを探ると、古くは武装ポーカー、魔少年ビーティーの時代から、戦いの駆け引きが描かれている。トリック・手品による駆け引きが多く、ビーティーからジョセフに、その系譜が受け継がれてい…

ジョジョの「形式」と「内容」

「荒木飛呂彦論」というタイトルで、評論家の加藤某氏がジョジョを評論するという本が出ている。評論の中身に積極的に取り上げるべき所は無かったのだけど、ジョジョという作品の「形式と内容」を分析し、その魅力を解明していきたいーーというような一節が…

王さんと承太郎

王貞治さんが、読む野球という雑誌で「ホームランの魅力」をテーマにしたインタビューを受けている。そこでの発言。 Q 荒川さんが「王は常にホームランを求められていて辛かっただろうな」とつぶやきました。王さんは辛かったのですか? 王は小さく笑った。 …