ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

競争を勝ち抜くためのヒント

競争を勝ち抜くためのヒント。競合に勝つ、自分に勝つためのヒント。 ジョジョおよび荒木先生インタビューからの抜書き・意訳。 作者インタビュー等から。 人気取りに走ってはいけない。アンケート結果とかが気になり出すと、自分の書きたいものが分からなく…

定助と憲助が対峙する話から、今後の予想 よく分からない点

ウルトラジャンプ最新号 定助と憲助が対峙する話を読んだ。先の展開を見たくなる、想像力を刺激される面白い話だった。東方家に定助がやってきたコミックス2巻あたりの展開と、夜露が登場したここ数話の展開では、物語の黒幕が、急きょ憲助から夜露に変更さ…

手作りの魅力

荒木先生がストーンオーシャン単行本のコメントで、トマト栽培になぞらえて「マンガの手作りの魅力、クセを失くしてしまうことの怖さ」を綴っていたことがある。 5部連載時 90年代後半にはパソコン・CGの導入に否定的で、マンガは手作りだからねえ…と述べ…

父親不在によるドラマ

ジョジョのドラマを概観していると、 父と子のドラマ、なかんずく父親不在によるドラマが、キャラクターの人格形成に寄与していることに気付く。 1部 ジョナサンとジョージ1世、ディオを交えた家督相続のドラマ。 2部 父親母親が不在で生まれ育ったジョセ…

今どんな気持ち?

ジョジョリオンが、文化庁メディア芸術祭 マンガ部門大賞を受賞した。前後して、ジョジョニウム1,2巻が発売されたが、小口 緑色のインクがにじみ、ひどい時はページを綴じてしまってる場合もあるそうで、落丁が問題になっていることを知った。 個人的には…

ジョジョリオン コミック5巻くらいまでに描かれた設定、伏線

ジョジョリオンはどんなラストを迎えるのか? これまで(コミック5巻くらいまで)に描かれた設定、伏線の一覧をまとめたメモ。 ●ジョジョリオンで描かれた設定 ・3.11大地震の夜、壁の目が隆起した。その理由、壁の目が何を及ぼすかは誰にも分からない…

映画の達人

荒木飛呂彦 著、2冊の映画評論本「ホラー映画論」「映画の掟」が出版されている。 ジョジョ製作の舞台裏を覗くような内容になっていて、映画からいかに作者が影響を受け、学び、マンガを描く肥やしにしていったか垣間見える内容になっている。 文章や内容そ…

短編作品集「岸部露伴は動かない」  リセットできる強み、無限に続く杜王町のその後

短編作品集「岸部露伴は動かない」が発売され、まだ読んでいなかった富豪村、密猟海岸の話を読んだ。 1997年作成の懺悔室と2013年作成の密漁海岸では、絵柄やコマ割りが随分変わっており、昔に比べると今はアクが抜けたというか角が取れたというか、…

ジョジョの奇妙な冒険 各部のテーマソング

ジョジョの奇妙な冒険 各部のテーマソングを割り当ててみた。 1部・2部 エアロスミスの Walk This Way 3部 XTCの Senses Working Overtime 4部 プリンスの 1999 5部 クラフトワークの Trans Europe Express 6部 レッドツェッペリンの Stairway to Heav…

理想のベストナイン 増補改定

理想のベストナイン 増補改定。 シーズン144試合の成績を付与してみた。 1番センター ジョルノ .300 10HR 2番セカンド ジョニィ .272 5HR 3番サード 承太郎 .320 40HR 4番キャッチャー ジョウスケ .280 28HR 5番ファースト ジョナサン .260 42HR 6番レ…

吉良の生い立ち・性癖を想像する

人には誰でも、隠された性癖・趣味がある。それは幼い昔 自分が追い求めて手に入らなかったものであったり、何か欠落が生まれてその隙間を埋め合わせようと這いずり回ったりするものであったりする。 好きだったアイドル歌手を告白するのは気恥ずかしいこと…

命の値段

さるところに、ミドリガメを飼い続けて40年という方のホームページがあり、氏はミドリガメに愛を持って買うこと、命に値段はつけられないことを熱い筆致で訴えている。 同氏はデビッドボウイのファンでもあり、LOWは深く聴きこんだ一枚であるという。自分…

おまけカットの思い出

ジョジョニウムーージョジョ完全版の刊行がまもなくスタートするが、たぶん自分は買わない。 理由は、いちど買って持っている単行本であるし、リアルタイムで集めた単行本のほうが価値があると思うからだ。 ドラゴンボールやドクタースランプの新装版・完全…

ジョジョシリーズとウルトラマンシリーズの類似

ジョジョシリーズとウルトラマンシリーズの類似について。 ジョジョ1部・2部=ウルトラQ 3部=ウルトラマン 4部=ウルトラセブン デッドマンズQ=ウルトラファイト 5部=帰ってきたウルトラマン 6部=ウルトラマンA 7部=ウルトラマンタロウ 8部=ウ…

「遊び」の生命

岸部露伴は動かないの短編集が、ちかく発売される。 最近の「動かない」には、後姿だけのジョウスケや、億泰康一が出てきて4部杜王町を彷彿させ懐かしいシーンがある。 手塚治虫のスターシステムにならって、あるいは映画の特別出演のように、かつてのキャ…

ジョジョリオン5巻と、3部のアニメ化 ネガティブな感想

ジョジョリオン5巻を買った。カツアゲロードの話の決着は、警察官が言うように公務執行妨害(警官への傷害)がウヤムヤになっていてちょっとすっきりしない。 絵が全体的に雑で、康穂が教室の椅子に座ったり、松の上で屈むところはデッサンが随分くずれてい…

ジョジョをリアルタイムで読んだ記録

ジョジョをリアルタイムで読んだ記録。ごく個人的な記録です。徐々に遡る、荒木作品との出会いはバオー来訪者が最初。兄が買っていた少年ジャンプで読んでいた。初回掲載前の予告(バオーが正面向いて吠えるカット)と、最終回の見開き表紙を覚えている。次…

スタープラチナの肩パッド

ジョジョベラー スタンドブックからの話題。 荒木先生によるコメントで、スタープラチナの肩パッドについて語られている。 曰く、肩パッドの渦巻き模様は「北斗の拳」に影響を受けているが、波紋や無限を表現・象徴したものであるらしい。 1・2部の波紋→3…

理想のベストナイン

いちばん好きな野球選手、カープの前田智徳がついに引退した。カープの前田を意識して見出したのは96年以降で、94年以前からも巨人戦での鋭いヒットなど気になってはいた。週べに載っていた畑田国男の巻末コラム(炎に包まれた鬼神のような、前田のイラ…

ゴージャスな精神

ちいさこべえ2巻が発売されており、読んだ。以前にも触れたが、お茶の間と東京怪童 作者の前作を突き詰めて発展させたような漫画だ。 派手な事件が起きるわけでなく、描写も淡々としているが、間がよく、時間と空間に風が流れているかんじがする。 ジョジョ…

人生の3ステップ

ジョジョベラー限定版が、ぶじ手元に届いた。荒木先生と椛島編集の対談、巻末の作者インタビュー、井藤編集の記事を読んだ限りだが、2万円ぶんの価値はあったと思う。ありがたいことだった。ジョジョベラーの中で、スティールボールランが「輪廻、再生、無…

お金の力

自分がこのブログを書き始めたきっかけの一つは、ジョジョ25周年の様々な商品化で、ネット上の商品レビューに違和感を感じたことだった。2012年秋 TVアニメがスタートして、家族に見せたが冷笑され、大人にも子供にも気に行ってもらえるものではなかっ…

稀代のクソゲー

自分がはじめて買ったTVゲームソフトは、「キン肉マンマッスルタッグマッチ」だった。 しかし、最初に買ってよく遊んだソフトというとスーパーマリオブラザーズという印象が強く、もやがかかったようで思い出せないでいた。 それが思い出せたのは、バンダイ…

人生の伴走者

ジョジョの読者、ファンとされる人は沢山いて、いろんな人の感想や意見を読むのは楽しい。 ファンの中には、荒木先生と会ったことがあるとか、直筆のサインや年賀状を頂いたとかで、ずいぶん感激し、意気揚々とされていることもあるようだ。自分にはそんなき…

能動的に読む

堀井雄二さんの「虹色ディップスイッチ」という本を読む機会を得た。ドラゴンクエスト1~4をデザイン・製作していた頃に書かれたエッセイをまとめたもので、巻末のゲームクリエイターとのインタビューも興味深い。「ぬお~~、○○だぜっ!」と燃える煽りが…

旅と故郷

先のエントリーで触れていた、保守と革新という概念は、「旅と故郷」という物語の黄金律に当てはまる。 主人公が故郷を旅立ち、異国を旅することで成長し、以前とは違う自分となり故郷に帰る。 主人公は故郷に留まったままではダメで旅に出る必要があり、か…

保守と革新  男の世界と、女の世界

保守と革新という概念について考えている。2つは相対立する矛盾ではなく、両者がからみあって成り立つことで人間の世界は出来上がっている。そのことは確かなのだけど、何をもって保守といい、何をもって革新とするのか 自分に引き付けた定義をすることが中…

理想と現実

7部SBRから、連載の舞台が少年誌から青年誌に変わった。正確には、2nd stage、遺体争奪戦の始まる所からウルトラジャンプでの連載に切り替わった。 作者がどこまで連載誌の切り替えを意識したのかは分からない(本人じゃないので)が、SBRという物語の風合…

死の恐怖を乗り越える  荒木先生のホラー映画論

荒木先生「ホラー映画論」を、発売時以来 読み返してみる。 ホラー映画を見る目的は、創作上の勉強に加えて、 死や暴力などさまざまな恐怖を見つめ、相対化し、乗り越えること。恐怖と対面するための予行演習にある。そしてまた、創作上の出来事として、恐怖…

SBR Final Stageの結末

ウルトラジャンプ最新号で、ジョニィの死に様が描写され、いよいよ本格的に(?)死んでしまった。 そこで、久しぶりにSBR 21~24巻、終盤の展開を読み返してみた。初読時には無かった発見、また同様の感想・疑問を持った。 ジョニィがルーシーに言伝…