ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

ジョジョ8部

やさしさに包まれたなら クレイジーケンバンドのカバーアルバムと、ジョジョリオンの完結

ジョジョリオンの連載が完結した。個人的にはおおむね満足、納得な話の締めかたで、53話 過去編完結時に(自分が抱いた)3つの謎への回答は、最終回までに示された。ストーリーの大筋、キャラクターの行く末、可能性を示した上で終わったのでおおむね納得…

ジョジョリオン ラストに向けて、2点 よしあしの感想、予想

ジョジョリオン 院長のスタンドがとうとう倒され、ウルトラジャンプの連載があと2回で終わるだろう(コミック27巻で完結するだろう)というところまで来た。 本作のラスト、話の結びを予想する記事を前回に書きました。 ジョジョリオン ラスト、話しの結…

ジョジョリオン ラスト、話しの結びを予想する

ウルトラジャンプのジョジョリオン連載 透龍くんにしゃぼん玉がいよいよ当たろうかという無音の2ページで今月号が終わって、次回掲載は2か月後 4月下旬発売号を待つことになった。 ジョジョリオン あと1~2回の掲載で連載終了、岩人間との戦いが終わっ…

ジョジョリオン105話 見えないしゃぼん玉 の感想

2月19日発売 ウルトラジャンプ最新号、ジョジョリオンの最新話を読んだ。 終わりなき厄災というタイトルが終わって、あたらしいタイトルの話に移った。いよいよ院長ー透龍との戦いが最終局面に入ったことをうかがわせるタイトルだった。透龍くんにしゃぼ…

ジョジョリオンに残された謎 「壁の目」とは何か

ジョジョリオンが連載100回を迎えて、主人公と岩人間の戦い、ロカカカの実と東方家の因縁は佳境を迎えている。 物語の糸筋はだいたい解きほぐされつつある と(私自身は、読んでいて)感じるが、ひとつ、開幕当初から残された「謎の存在」がある。 壁の目…

透龍くんと院長 2人の敵役、正体を予想する

お盆休みで暇になったので、ジョジョリオン 19巻~最新話(第99話)までの展開をザッと読み返してみた。 透龍と院長の2人が入れ替わるように登場して、主人公らを惑わせる展開となっている。 以下 私の展開予想が当たるか当たらないか 定かでないが、2…

種の起源、超ひも理論、ジャパニーズホラー アリの目タカの目で、ジョジョリオンを深読みする

ウルトラジャンプ2020年8月号 透龍君の出生が明かされ、人間(ホモサピエンス)と岩人間 炭素生物とケイ素生物の同異が解説される回を読んだ。 とても面白く刺激的な内容の話で、(残念ながら、先月くらいのブログ記事で書いた)透龍はただの医学生で院…

ジョジョリオン ラストバトルの構図

ウルトラジャンプ2020年7月号、レッドツェッペリン「CODA」風のフォントがカッコいい表紙の回を読んだ。 今月号 作者の絵を描くテンションがとみに上がってきていて、ロングの小さな人物でもジャガイモのような顔の崩れた表情が無く、ピシッと絵が決ま…

ジョジョリオン 2020年4月号の感想

ジョジョリオン 2020年4月号、「終わりなき厄災 その1」を読んだ。 2019年の年明け、密葉とつるぎの親子が学校でいじめられる話(コミック21巻、冒頭の一話)から話がつながって、今月号でひとつの節目を迎えた感じだった。 東方家の対立、康穂…

ゆでたまごと荒木飛呂彦 2人の作家の才能を比較する

キン肉マン 66巻の全巻セットを買ってしまい、少しずつ読んでいる。9巻、10巻 2回目の超人オリンピックが終わって、悪魔超人との戦いが始まるあたりまでを読んだ。10巻 各話の扉に、読者投稿の詩がいくつか載っていて、キン肉マンのやさしさ、強さを…

ジョジョリオン 定助がホリーさんに助けられた話に、ガックリ来た感想

身の回りがバタバタして、慌ただしい日常を過ごしている。去年は父が、今年は母が相次いで病院に入院し、幸い 二人とも無事で退院できる見込みなのだが、お迎えが迫りつつあることを感じる。 XTC Wake upという曲を聴きたいテンションになり、クルマの中でか…

ジョジョリオンの路線変更、あれこれの要素への感想

イタリア・ルッカで行われたマンガアニメのフェスティバルに、荒木先生が登壇。「ジョジョはジャズコンサートの要領で描かれていて、シリーズ全体の終わらせかた 頭の中にイメージはあるが、そこにどうやってたどり着くかが、描いている自分にもまだ分からな…

「無敵のヒーロー」から遠く離れて

このブログ記事で、本ブログの記事は200本目の投稿になる。数字にとくに意味は無いが、数字の節目が積み上がってくるのは何となく嬉しい。 本ブログでは、ジョジョ7~8部のことを主に書いているが、これは現在進行中の部であるからで、個人的には、ジョ…

「何が起こっているのか分からない」 ジョジョに特徴的な場面描写

ウルトラジャンプ 2019年7月発売の最新号を読んだ。常敏・つるぎとオージロー、マコリンの戦いが描かれた話で、スピーディーに決着して面白かった。 常敏のスタンドがどのような罠をしかけたのか、オージローはどうしてプールに飛び込み、マコリンは誰…

ジョジョ8部、キリスト教に基づいたテーマと認識する(覚え書き)

仕事の関係でキリスト教のあれこれを調べていて、新訳聖書 4つの福音書を読んだ。 福音書を読んで、クリスチャンに入信しようとは思わなかったが、とても面白く、興味深い示唆や学びを得た。 そして、福音書を読んで今更ながらに気づいたのだが、 現在連載…

ジョジョシリーズ 「究極の肉体」と「究極の精神」描写の移り変わりと、5部~8部への辛めの評価

ジョジョ5部と6部のコミックスを、実家から取り寄せてひさしぶりに通読した。(下記、私自身の率直な感想ではありますが、「過激」な意見も含み、万人向けではありません。あしからずご了承ください) 5部の中盤、イルーゾォの辺りからとみにバトルが分か…

「運命」と戦う主人公たち ジョジョシリーズの通観、ジョジョリオンのクライマックス予想

実家に本を取りに行き、ジョジョ5部6部のコミックスなどを手元に取り寄せた。5部コミックスを47巻から読み直して、5部文庫本あとがきなど周辺の資料を見返していた。 5部文庫本の作者あとがき、ジョジョメノンの作者インタビュー、4部リミックス本の…

「お伽草紙」と「人間失格」  太宰治と吉良吉影のアント/シノ的二元論

(下記 ほとんどジョジョと関係ない記事であり、私の読書メモです。 ジョジョリオンの連載は次号休載、つるぎと密葉の行方が気になりますが、幕間の暇つぶしとしてご覧ください) 仕事の参考に、ふと太宰治の「お伽草紙」を手にとって読んだところ、とても面…

ジョジョリオン 「収穫へのカウントダウン」

ジョジョリオンの連載をけっこう楽しみに毎月読んでいて、ウルトラジャンプでは他に、オオカミライズともののがたりをある程度楽しみに読んでいる。 (メランコリアは、最初の数回 面白かったのだが、話が繋がっているような繋がっていないようなややこしさ…

ジョジョリオン 羽先生を倒すまでの話の感想

ジョジョリオン 2018年12月発売のウルトラジャンプ、羽先生が倒されるまでの話を読んだ。 (ブログ記事では取り上げていないが、ウルトラジャンプが出るたび毎月買って読んでいる。今月号はとくにひどく、ジョジョリオン以外は目も当てられない些末な…

岩人間の発想はどこから来たのか? 個人的推測

インターネットの巷談を読んでいると、「ジョジョリオンの岩人間は、2部の「柱の男」のリメイクじゃないか」という意見を読むことがある。 1部→7部へのリンクと同じく、2部→8部への重ね合わせはありうるし、人間ではない超生物という点で、柱の男と岩人…

螺髪のドクターと橋本陽馬

ウルトラジャンプの最新号と、岸部露伴は動かない2巻が同時に発売され、買って読んだ。 ジョジョリオンの連載は新展開で、密葉さんを誘惑するハンサムなドクターが出てきた。ロカカカの枝を奪いに来た2人のうちの1人で、岩人間の最後の一人と思う。 (個…

ウルトラジャンプ2018年1月号を読んだ、大まかな感想

ウルトラジャンプ 2018年1月号が発売され、買って読んだ。 東方家の敷地で、最後の戦いのエピソードが始まった感じで、ロカカカ収穫までの時間表示が、いかにもアラキマンガっぽい、理詰めの盛り上げ方な感じがする。(植物鑑定人のリフトで、ポールの…

ジョジョリオン 2017年11月号の感想、今後の先読み

ウルトラジャンプ 2017年11月号、ジョジョリオンの最新話を読んだ。岩人間・岩ペットとの決着、プアートムが出てきたところまでの話で、今後の伏線がいろいろと張られた話だった。 ドロミテ、アーバンゲリラとソラティド、プアートムと明らかに「異形…

ジョジョ6部→7部・8部へと通底するテーマ 「自然に帰れ」と2011年問題

ジョジョシリーズを続けて読んできた方であれば、6部ラストの大きな「断絶」、7部以降への「転回」について、ひとこと語らずにはいられないものだと思う。6部のラストが謎めいた解釈を残していることもあるし、キャラクターや舞台設定に没入するタイプの…

「もう中学生」のリアリティ

5月の休日 子供たちの遊びの付き添いで、公園に行くことがあった。地域のお祭りをやったりしていて、多くの子供たちで賑わっていた。ボルダリングよろしく5mくらいの石壁を登る子供がいて、滑落しないか、見ていてハラハラした。小学生から幼稚園くらいの…

東方定助は復活する

ジョジョリオンの連載 ダモカンの過去編が始まった辺りから、ウルトラジャンプをだいたい毎月買って読む習慣になっている。月間でも週間でも、連載1回ごとに「引き」があって、次回の展開を想像する楽しみがあることは同じだ。連載の合間を待つことはじれっ…

ジョジョリオン14巻の感想 「金」と「病気」で語る現代社会

ジョジョリオン 14巻とウルトラジャンプ 1月号(60話の掲載号)を、買って読んだ。ジョジョリオン 60話は、ゾンビ化した少年とおばさんが定助に襲い掛かってくる話で、ゾンビがあげる奇声、何種類あるのかと思うほどのバリエーションの豊富さがいい感…

ジョジョリオン 59話の感想(メモ書き)

ウルトラジャンプ11月号掲載のジョジョリオン 59話、極簡単なメモ書きの感想です。「池の辺に住む男 ①」というタイトルの話で、神社のほとりに住む四肢欠損の男、岩人間の長老格の男(?)が登場した。一目見た時、「乙武さん」がジョジョに現れたと思っ…

ジョジョリオン55話の感想、予想  漫画ゴラク・サンデーへの追慕

ジョジョリオン 55話、ダモカンと決着し、東方花都が登場するまでの話を読んだ。ダモカンとの戦いはスカッとする決着で、ゲスがゲスらしく振舞い、キッチリやっつけられるのがスカッとする。ダモカンが頭を貫かれて「ぺぎゃ」と呟いたり、双子の頭に木の枝…