ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

水木しげるの猫楠

(水木しげる先生のマンガで、もう1本 記事を投稿します。年末年始 ふだん溜まっていて、なかなか読めなかった本、調べごとに手を出しています) 水木しげる「猫楠」を読んだ。 南方熊楠の生涯をネコの語り部から眺めて描写したもので、自分的には、岸大武…

水木しげるの遠野物語

(ジョジョとほとんど関係のない話題になり、すみません。水木しげるさんのマンガについて触れた記事です) 年末年始 仕事と家事が落ち着いて、ゆっくり趣味、本を読む時間がとれている。 映画「怪獣大戦争」 X星人の優れた未来感覚、土屋氏の熱演、いわくい…

ジョジョリオンに残された謎 「壁の目」とは何か

ジョジョリオンが連載100回を迎えて、主人公と岩人間の戦い、ロカカカの実と東方家の因縁は佳境を迎えている。 物語の糸筋はだいたい解きほぐされつつある と(私自身は、読んでいて)感じるが、ひとつ、開幕当初から残された「謎の存在」がある。 壁の目…

ソクラテス、プラトン、アリストテレス 師匠と弟子、神と超人のドラマ  完璧超人始祖編を深読みする

(ジョジョとほとんど関係ない話題となり、すみません。9月連休中 ヒマのあるときに頭に浮かんだメモ、キン肉マンの忘備録です) キン肉マン 完璧超人始祖編は、神とその弟子、弟子がいかにして師匠を越えうるか 人類の起源と可能性に切り込んだ、壮大な大…

透龍くんと院長 2人の敵役、正体を予想する

お盆休みで暇になったので、ジョジョリオン 19巻~最新話(第99話)までの展開をザッと読み返してみた。 透龍と院長の2人が入れ替わるように登場して、主人公らを惑わせる展開となっている。 以下 私の展開予想が当たるか当たらないか 定かでないが、2…

種の起源、超ひも理論、ジャパニーズホラー アリの目タカの目で、ジョジョリオンを深読みする

ウルトラジャンプ2020年8月号 透龍君の出生が明かされ、人間(ホモサピエンス)と岩人間 炭素生物とケイ素生物の同異が解説される回を読んだ。 とても面白く刺激的な内容の話で、(残念ながら、先月くらいのブログ記事で書いた)透龍はただの医学生で院…

キャラクターは作者自身の投影である 独断と想像のメモ

マンガに描かれるキャラクターは作者自身の投影である。荒木先生の「漫画術」 キャラクターづくりの章で、そんなことが述べられていた。 理髪店に行ってヒゲソリをしてもらっていたところ、アヌビス神にとりつかれた散髪屋さんとポルナレフのやりとりが目に…

ジョジョリオン ラストバトルの構図

ウルトラジャンプ2020年7月号、レッドツェッペリン「CODA」風のフォントがカッコいい表紙の回を読んだ。 今月号 作者の絵を描くテンションがとみに上がってきていて、ロングの小さな人物でもジャガイモのような顔の崩れた表情が無く、ピシッと絵が決ま…

ジョジョリオン 2020年4月号の感想

ジョジョリオン 2020年4月号、「終わりなき厄災 その1」を読んだ。 2019年の年明け、密葉とつるぎの親子が学校でいじめられる話(コミック21巻、冒頭の一話)から話がつながって、今月号でひとつの節目を迎えた感じだった。 東方家の対立、康穂…

キン肉マンシリーズの概観 正→反→合の弁証法で、テーマやストーリーのつながりを読む

(ほとんどジョジョと関係無い記事になり、すみません。キン肉マンシリーズについて語っている記事です) キン肉マン1~36巻、37巻~現在までのコミックを揃えて読んでいるが、キン肉マン2世については、まだ読んだことが無い。 何となく、「2世もの…

「強さとは何か」 ブルースリーの燃えよドラゴンを観る

お正月休みに、映画「燃えよドラゴン」をはじめて観て、あわせて、手元にあった手塚治虫「マンガの描き方」を読み返し、ゆでたまご「生たまご」を読んだ。 東洋と西洋の違い、肉体と精神の調和みたいなテーマを求めて、アマゾンプライムではじめてレンタルし…