引き続きヴァーチャルコンソールでレトロゲームをやり込んでいて、
最近は「リンクの冒険」と「ロックマン2」をプレイしていた。
リンクの冒険は、小学生当時 ビックリマンワールドと並ぶくらいの「やってみたかったが、結局買わないで素通りしたソフト」で、
今回 はじめてプレイしてみると、難しく、しかし下突きを覚えたくらいから異様に面白く、大神殿までクリアした。
WiiUヴァーチャルコンソールには、「どこでも保存/復元」というマルチセーブ機能が付いているので、
こまめに保存することで、ゲームの難所のみを繰り返しプレイし、突破口を見出すことができる。
アクションゲームの場合、ゲームオーバーになるたびにスタートからやり直すのは(時間・労力・眼精疲労に)つらいので、
マルチセーブをこまめに行いながら、アクション上の難所をクリアしていった。
大神殿のボルバが一番の難敵で、シューティング系のゲームは苦手なので苦労した。
ズルいとは思うが、ナイスプレイ(=ノーミスで、相手に1ダメージを与える)のたびに小まめにセーブして、
相手の体力が半分くらいになったところで、あとは普通に戦って倒すことができた。
影リンクは、攻略サイトの情報を見ていたこともあったが、
画面の左端に影リンクが飛び込んたところを、下突きすることでハメ込んだ状態になり、初対戦で倒すことができた。
(後日 影リンクともう一度戦ってみたが、4回めくらいの対戦で、二度目の勝利を収めることができた)
……小学生なみのゲームの感想文を書いているが、リンクの冒険は、それくらい、頭が真っ白になるような面白さがあった。
リンクの剣と盾を使ったアクションがカッコ良く、敵との戦い(アクション操作)がとにかく面白い。
ディスクシステムのゲームなので、テキストがカタカナ表示だったり、容量が少ないゆえの粗はあるものの、
マリオとリンク、2つのキャラクター・システムが重ならないように、それぞれ絶品のアクションゲームを仕立てあげていった、
宮本茂の任天堂開発チームは、ゲーム界における「神の仕事」を行ったと、いくら褒めても褒め足りないくらいにスゴイと思う。
(ヴァーチャルコンソールで、あとは本当は「夢工場ドキドキパニック」があればプレイしたかったのだが、
キャラクタと音楽を一部差し替えの「スーパーマリオUSA」しか配信されていないのが残念)
最近は、子供とWiiUを奪い合って遊ぶ休日なのであるが、
子供は「スーパーマリオメーカー」を入手し、ゲームコースを作ることに熱中している。
スーパーマリオメーカーでは、4つの2Dマリオゲーム(スーパーマリオ、マリオ3、スーパーマリオワールド、newスーパーマリオ Wii)をベースに、ゲームコースを設計・遊ぶことができる。
4つのマリオで、ゲームのグラフィック・SEは大幅に向上しているが、ゲームシステムやアクションの面白さは、初代から一貫して変わっていない。
1985年 黄色いパッケージのスーパーマリオブラザーズが、いかに完成度の高いゲームソフトだったかを思い知らされる。
小学生当時 「キンタマリオ」のギャグ、「1-1で秘密の土管をくぐると、ワールド9に行けるらしい」という噂に熱中した身にとっては、
30年後 マリオが現役の人気ゲームで、子供がゲームコースをデザインしてインターネットに公開して遊べるようになるとは思ってもいなかった。
コースデザインは、(プレイヤーを取り囲む)時間や空間を操作し設計する作業ともいえ、
DIOやプッチ神父、大統領らの悪役が夢見た「神の視点」は、ゲームマスターの箱庭づくりの中に、部分的に実現されているのかもしれないと思う。
テレビゲームやパソコンの進化発展を見ると、
人類の未来は発展途上で、まだまだ明るい未来があるのだなという気がしてくる。
***
ーージョジョとほぼ全く関係のない記事を書いてきてしまい、すみません。
以下、ジョジョのメディアミックスについて、ゲームを中心に連想することろを記していきます。
最新作 アイズオブヘブンは、あまり面白そうなゲームではないが、
グラフィックだけ凝っていて、ゲーム(アクションの操作性)そのものが、もっさりして面白くなさそうなのがダメなんだと思う。
承太郎やDIOが、原作の画風を残しつつ3Dキャラになっているのは良く出来ていると思うが、
ゲームの面白さは、美麗なグラフィックや声優の演技、しょうもない(と言っては失礼か?)原作再現風のギミックとは別のところにあるわけで、
松山洋は、かつてジョジョのRPGをクソゲーと嘆いていたが、「岸部露伴のコスプレをしたアンタに言われたくないよ」と私は思う。
スーパーファミコンで発売されたジョジョのRPGは、あまりゲームそのものの出来は良くなかったが、
当時少なかったジョジョのメディアミックス製品で、3部の旅を追体験するものとして、けっこう楽しめたものだった。
ジョジョのはじめての単独ゲーム化だったので、思い入れをもって遊んだものだった。
ジョジョのメディアミックスで、2010年以降に出たアニメやゲームは、正直なところ、私自身の好みではなく、ひとつも買っていない。
ルーブル美術館とコラボしたくらいから、集英社がジョジョを随分持ち上げているな、ジャンプ系メディアミックスの種が尽きたので持ち上げてるのかなと思うのだけど、
最近につくられたゲームやアニメは、雰囲気がどうにも軽いというか、ホラー映画・オカルト・ロックミュージックのテイストが無くなってるので興味をそそられない。
最近に出たジョジョ商品(?)だと、やはり、荒木飛呂彦が描いたジョジョリオン11巻が、432円で新作を読めていちばん面白かった。
アイズオブヘブンを数千円出して買うくらいなら、ジョジョリオンを1~11巻まで買って読んだほうがよっぽど楽しめる。
8巻 岩人間との初戦くらいまでがかなりダルイのだけど、あらき100%さんの展開予想をヨコに置きながら、あれこれ展開予想を考えつつ読んでいくと、もっと楽しめるかもしれない。
ジョジョのメディアミックス、
2015年12月の現時点で、個人的ベストスリーは以下の通り。
1位 エジプト編のOVA
絵柄は原作と異なっているが、アニメーションの演出がカッコいい。
ンドゥール・ダービー・DIOの全6巻で、3巻・5巻がとくにお気に入り。5巻のDIOの、夜間飛行の浮遊感がとても良い。
自分に100億円(?)の資産があれば、当OVA並みのクオリティで、ジョジョ 1~3部までのアニメ化・映像化を製作させるのに……と妄想してしまう。
2位 カプコンの格闘ゲーム
キャラクターのアクションがカッコいい。
3部のストーリーを、敵を漏らさず、追体験できる丁寧な作り込みも良い。
3位 SFCのRPG
このゲームが発売された当時、周りに友達が少なかったので、家でゲームをよくやっていた。
ジョジョ 3部の連載が終わった後に発売されたゲームで、3部のキャラクター(=仮想の友達?)と再び巡り合えたような感覚で、嬉しく遊んでいた。
キャラクターのバストアップしか映らないのが息苦しかったが、原作の旅を再体験できるだけで当時は面白かった。
次点 ファミコンジャンプ2
最強の7人というサブタイトルで、7人の主人公の一人が承太郎だった。
(ファミコンジャンプ1は、自分はプレイしていないので)はじめてゲームになったジョジョが、このゲームだった。
ストーリーは忘れてしまったが、7人のジャンプキャラ それぞれに見せ場があって、けっこう面白かった記憶がある。
荒木先生がデザインした「サボテンの敵キャラ」がヘンテコな出来で、鳥山明のドラクエはすごい才能なのだ、と妙に納得した記憶がある。
ジョジョ3部の連載当時を思い返すと、2015年の今 ジョジョがまだ連載が続いていて、多方面から高い評価を受ける作品になっているとは思いもしなかった。
荒木先生の努力・筆力の賜物だと思うけれども、25年~30年、ひとつの仕事を続けることの大切さ・偉大さを痛感する。
ゆでたまごも、キン肉マンの新作を描き続けていて、けっこう面白い。
ゆでたまごはキン肉マン、荒木飛呂彦はジョジョ、水島真司はドカベン。
ペンが走る限り、一世一代の傑作を描きつづけてほしいと、エールを送りたくなる。
宮本茂も、マリオとゼルダ、任天堂ブランドのゲームを心行くまで、好きなものを作り続けてほしものだと思う。