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ジョジョ読者のブログ

ジョジョの奇妙な冒険の感想、批評、考察を書いています。

宗教の成立と発展に、根源の「なぜ?」を問う  17歳のための世界と日本の見方

6才ぐらいのときに「なぜ生きているんだろう?」「人生とはどういうことなんだ?」と疑問を持ったことがあって、疑問をもった自分(幼児)の頭上にグルグルつむじ風が巻き起こって、それを頭上から見ていたような記憶がある。

(何を言っているか訳が分からないと思いますが、個人的な昔の記憶です。若干の後付・改変が交ざっている可能性あり)

 

人生とは、死とは何か? 根源的な問いを持つ瞬間があって、その答えの出し方は人それぞれだろうと思う。

自分の場合は、死んでしまうその瞬間までに、あるいはその瞬間に、人生の答えを答えられたらよいと思って今を過ごしている。

 

根源的な問いを考えてきた記録や手段の一つが、哲学や宗教である。仏教にもキリスト教にも明るくない、ついでに高校の世界史が嫌いだったせいか?ヨーロッパの古代にも疎い自分にとって、総まとめ的に便利な一冊があった。

松岡正剛・著 17歳のための世界と日本の見方 という本。

内容はひとくちで言いにくいですが、古代から中世までの、ヨーロッパ・中国・日本の宗教の成立と発展が、わかりやすくまとめられています。

著者はもともと編集者だった人で、情報を編集し、まとめあげる観点にすぐれています。

情報→知識→科学を組み上げていくためのファーストステップとして、さまざまな世界と日本の情報を編集しまとめられた本です。

 

日本文化は、さまざまな外国のコードからモードを生み出すことに長けている。そのことが、日本人および日本文化の独創性だ という一節にも頷かされました。

 

ジョジョに無理やりに話題をつなげると、

前の記事で触れた、英雄伝説の類型が、この本で取り上げられています。

ジョジョの演出はバロック的、マニエリスムのようだ と、美術・文芸評論で取り上げられることがあります。(ちゃんと読んだことが無くて恐縮ですが、加藤 幹郎氏の評論など)本書では、ルネッサンスからバロック・マニエリスムへの美術の発展が触れられていますが、ビジュアルの裏にある理屈を、円→楕円の図式で示していて、面白いです。

千利休から織部焼に発展する話も、ジョジョのケレンミある作風につながっている感じがする。

 

余談ですが、表紙のカバーイラストが正直ちょっと気持ちわるいのですが、著者直筆によるものとのことで、かなり達者なイラストです。

荒木ヒロヒコイラストによる新装版が出れば、大幅な売上アップと、新たな「17歳」の複数の地平が開ける……ということは多分ないでしょう。