「謎」と「泣ける」要素 5部~8部。
5部からは、人情話ではないが、「泣ける」要素と「謎」要素が意識的に前面に押し出されてきてる感じがするが、個人的には感情移入、設定やファンタジーにのめりこみにくくなった。
初読時の年齢にもよるだろうが、作品個々の、あるいはシリーズ全体のフレッシュさによる所がおそらく大きい。マンネリが続くと、飽きてしまって刺激や感動、興味が薄らいでしまうからだ。
5部
謎 ☆☆☆
ボスが何者か。
泣ける ☆☆☆
ボスを裏切ったギャングたちが、どんな人生、あるいは末路を迎えるのか。
6部
謎 ☆☆
神父はDIOを復活させるのか、天国とは何か。
ジョリーンをめぐる状況はどんどん破綻していくが、最後 どのような収拾を迎えるのか。
泣ける ☆☆☆☆
主人公たちが、一周後の世界で再びめぐり合う所。
物語の世界が一旦崩壊し、そして現実(2011年)に戻ってきたところ。1部以来の、サーガ全体の終焉を暗示していた。
7部
謎 ☆☆☆☆☆
キリストの遺体の謎。遺体の奇跡とは何か、作者にとって、あるいは作品世界における「聖なるもの」とは何か。
レースに勝つのは誰か。ジャイロとジョニィ、他のレーサーはどのような決着を迎えるのか
泣ける ☆☆☆☆
サンドマンとの戦いで、ジョニィが成長するところ。ジャイロとリンゴォの戦い。
大統領との戦いで、ジョニィがジャイロを失い、大統領は大統領のまま死ぬところ。
レースが終わって、ジョニィが成長し、友人の遺体を祖国へ送り返す旅に出るシーン。
8部
謎 ☆☆☆☆
主人公は何者なのか。吉良とジョースターの血が混ざっている意味は、どのような結末を迎えるのか
泣ける ☆☆
(コミックス4巻くらいまでの時点では)主人公が何者なのか、どんな人物なのか見えづらいので感情移入、泣くようにはのめりこみづらい。6部のように、最後 風呂敷を大きく広げてどう展開→収束させるかで、物語の読後感がいっきに変わるような感じがする。