王貞治さんが、読む野球という雑誌で「ホームランの魅力」をテーマにしたインタビューを受けている。そこでの発言。
Q 荒川さんが「王は常にホームランを求められていて辛かっただろうな」とつぶやきました。王さんは辛かったのですか?
王は小さく笑った。
「ファンの人もそうだけど、何よりも自分自身がホームランを求めていたからね……」
「……やっぱり、みんなの時間が止まっている中でひとりだけ歩く快感だよね。戦いの流れもガラッと変えられるし、ピッチャーも、守っている野手たちも、みんなが「参った」って言わざるを得ないんだから、ホームランっていうものは。
瞬間的に時間が止まる。それを人よりも一本でも多く味わいたい。そうしてタイトルを獲りたいじゃないですか」
王さんの、「ホームランは時間を止める。自分が、球場(世界)の支配者となる」。
川上哲治の「ボールが止まって見えた」との発言。
ジョジョを野球選手に例えたとき、
承太郎を王さん、ディオを川上哲治としたのは正解だったようだ。